「 ペット・セメタリー 」考察レビュー、スティーブン・キング原作のリメイク版よりも物足りなさを感じた
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@ぺんぺん)さんからの投稿レビューです。
みなさんこんにちは!ペンペンです。
さて今回は、「 ペット・セメタリー 」のリメイク版を観てきたので、レビューを書いていきます。
スティーブン・キング原作の映画はいつも期待しているのですが、今回は少々期待はずれでした。
昔公開された同作の方が面白いです。
でも意外と怖くて、そこはやはりS・キングなんだなって思います。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ペット・セメタリー
公開日
2020年1月17日
上映時間
101分
キャスト
- ケビン・コルシュ(監督)
- デニス・ウィドマイヤー(監督)
- ジェイソン・クラーク
- エイミー・サイメッツ
- ジョン・リスゴー
- ジェテ・ローレンス
予告編
公式サイト
感想レビュー
あらすじ
家族ともに田舎に越した医師ルイス。新居の裏には動物の墓地「 ペット・セメタリー 」があった。ある日、飼い猫が事故で死んでしまったため、ルイスは墓地ではなく、さらに奥深い森に猫を埋葬する。翌日、死んだはずの飼い猫が凶暴に豹変し、ルイス一家の前に姿を現わす。その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だった。誕生日を迎えた娘のエリーが交通事故で亡くなってしまったことから、ルイスはある行動に出るが……。
好きだった点
人間の怖さの描き方が秀逸だった点。
ホラー映画としてのジリジリとした緊迫感も楽しみつつ、設定やストーリーにも注目。
愛する人を蘇生させる場所があることを知っていたら、人間はどうするのでしょうか?
「 そこに近付いてはいけない 」という幾つもの警告があっても、誘惑には逆らえない父親。
邦画ホラーではこの辺りの心情描写を丁寧におこない、観客の感情移入を高めるという作品が多いです。
その一方で、洋画ではたいていあっさりしていますね。
その代わりに狂気を垣間見せたり、悪魔の攻撃で絶望感を煽ったりするのです。
結末もホラーっほく仕上がっていて、個人的に結構好きでした。
嫌いだった点
キング作品の持ち味である心情描写が薄かった点。
1989年版は雰囲気やストーリー展開が独特で、愛する者を失う哀しみや禁忌と分かっていても抗えない葛藤に、悲しさ・恐ろしさを覚えるような作品です。
今回はリメイク版ということで基本的なストーリーは同じであると同時にこれらの要素は入っていますが、なんだか薄っぺらく感じてしまいました。
上にも書きましたが、これは洋画の特徴としてしょうがないと思ったほうがいいのかもしれません。
が、やはりスティーブン・キング作品の持ち味といえば、徹底的に細部を描くことによる緻密な心情描写。
奇妙だけど神聖な雰囲気や、悲哀・愛情・後悔なども中途半端で、もう少し丁寧に描けないかな?という感じです。
ただあらすじを追っただけの単調な作品になっていて、オリジナル版から色々アレンジは加えているものの、テンポが早いこともありどうにも「 軽い 」感が否めません。
R15のわりにはグロ描写も控えめだし、グロくする必然性もあまり感じませんでした。
まとめ
リメイク版「 ペット・セメタリー 」についてのレビューでした。
最近は「 IT 」や「ドクター・スリープ 」など、キング作品の映画化が多くて楽しいですが、それが原因で内容が薄くなることはやめてほしいですね。
今後もキング作品に期待です。