ミュージカル作品ついに実写化。
「 キャッツ 」を見に行きましたが、どんな作品か気になる人も多いことでしょう。
ミュージカルのような内容で、あの「 ラ・ラ・ランド 」を彷彿させる作品でした。
今回は、「 キャッツ 」の内容を深ぼりしていきます。
この記事を読んで是非、劇場へ足を運んでください。
キャッツ
あらすじ
ロンドンの片隅でゴミ捨て場に迷い込んだ臆病な白猫ヴィクトリア。そこは「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる個性豊かな猫たちが集う不思議な世界だった。そしてその夜、不思議な力を持つ長老猫オールドデュトロノミーにより、新たな命を生きる1匹の猫が選ばれる。
公開日
2020年1月24日
上映時間
120分
キャスト
- トム・フーパー(監督)
- テイラー・スウィフト
- ジェームズ・コーデン
- ジェイソン・デルーロ
- イドリス・エルバ
- フランチェスカ・ヘイワード
予告編
考察・感想レビュー
レビュー ❶
アメリカで公開されるとすぐに酷評を浴びてしまった「 キャッツ 」
その酷評っぷりによってVFXが修正されるほどになってしまいました。
ここまで酷評される作品は最近あまりなかったため、日本では別の意味で注目される作品となってしまいました。
修正版が公開された日本で、果たして評価はどうだったんでしょうか?
< 好きだった点 >
現実からいきなり猫の世界に連れていかれてしまい、心の準備ができないまま始まった「 キャッツ 」
いきなりたくさんの猫の登場に戸惑ってしまいました。
それでもやっぱりミュージカル。
みんな歌がうまい。
この映画の素晴らしい点はやはり歌のうまさに尽きると思います。
中でも圧巻なのがジェニファー・ハドソン。
なかなか彼女の歌をフルコーラスで聞くことができずに話が進みちょっと物足りなさを感じていましたが、ラストで圧巻の歌声が待っていました。
テイラー・スウィフトなども出演していますが、彼女の最後の歌声はすば抜けていました。
誰もが一度は聞いたことある「 メモリー 」
それをあの迫力で歌い上げられると、さすがに画面に釘付けになってしまいました。
なかなか馴染めない猫の世界の中で、あの場面だけは本当にすごかったです。
他がイマイチということもあって余計にジェニファー・ハドソンの凄さが際立った瞬間でもありました。
< 嫌いだった点 >
映画を見るにあたってあまりマイナスな見方をしないように心がげているのですが、正直映画の世界に全く入ることができませんでした。
最近の映画は世の中の出来事を比喩的に取り入れている映画が多いのですが、「 キャッツ 」にはそれを感じません。
本当の意味での娯楽と捉えればいいのかもしれませんが、それにしては猫の体が妙に生々しかったです。
純粋に音楽だけを楽しむこともできますが、途中から「 何だこれは? 」と思ってしまい入り込めなかったのが私の感想です。
110分と短い映画のはずなのに、なぜか長く感じてしまいました。
映画の楽しみ方は人それぞれですが、残念ながら私には「 キャッツ 」は合いませんでした。
でもジェニファー・ハドソンのあの歌声を映画館の音響システムで聴けたことはよかったです。
評価がイマイチの「 キャッツ 」ですが、自分の目でその内容を確かめてみることをお勧めします。
だって映画は個人で楽しめるものですから。
みなさんがどんな感想を抱いたのかとても気になります。
レビュー ❷
冒頭のシーンからもう歌っちゃってます。
しかも、踊ってる雰囲気でこれはテンション上がるだろうと思いました。
曲もどんどん変えて飽きさせない工夫がありましたね。
ミュージカル版「 キャッツ 」を見た人であれば、本家を知っているので楽しめると思います。
歌って踊るだけではなく、ストーリーでしっかりとセリフもあります。
ただの猫のストーリーではないですよ!
各キャラクターには個性あります。
「 キャッツ 」は初見でしたが、ミュージカルのような楽しい雰囲気がありました。
少しぐだるシーンがあり、そこは飽きてしまいましたけど。
歌って踊ってストーリーにいく展開はラ・ラ・ランドに似てるかも。
監督は、「 レ・ミゼラブル 」でメガホンを取ったトム・ハーパー。
ストーリーを全て掴むことはできませんでしたが、長老の猫が最後にこのように説明しています。
「 猫には多くのキャラクターと名前がある 」と伝え、アイデンティティーを強調していました。
結局、ヴィクトリア(女の子の猫)は仲間入りを果たしました。
< 好きだった点 >
ヴィクトリア歌唱シーンの音色が素晴らしかった点。
さらには、盛り上げる猫が歌うと楽しく、マジシャン猫が歌う際の曲もしっくりきて良かったです。
< 嫌いだった点 >
歌が連続で続き、ストーリーがつかめなかった点。
多少ぐだったシーンがありました。
ラストで大きな猫が気球で空に向かうのですが、そこのシーンは疑問でした。
人間であれば、人間らしさがあり、さらには猫も猫らしさがあります。
猫の人間版ストーリーのようで、個性がありました。
猫のステレオタイプを打ち破った印象。
猫も同じ生き物であり、感情もあると。
この作品は、それを伝えたかったのかもしれません。
長老猫が話をまとめてくれたシーンはよかったですね。
レビュー ❸
アメリカでは酷評の嵐となっている映画「 キャッツ 」ですが、はっきり言ってその通りだと感じてしまいました。
これは最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞まっしぐらだなぁ、と。
そんな映画「キャッツ」が酷評を浴びる理由、その真意のほどを解説します。
結論から言ってしまうと、120分無駄にしてしまいました。
と、言わざるを得ません。
最初、自分はこう考えていました。
いくら酷評の嵐だったとしても、そこまで酷い作品なんてそうそうに無いだろう、と。
それにアメリカが製作するミュージカル映画だし、それなりにはしっかりできるはず。
というステレオタイプなイメージを勝手に抱いていました。
しかし、この映画「 キャッツ 」は、きっと原作をリスペクトし過ぎてしまった為に、このような形になってしまったんだろうなぁと感じました。
自分は、ミュージカルの「 キャッツ 」は見たことがありません。
なので、あくまでこの感想は映画としての話です。
この物語の、8割から9割は音楽で構成されています。
そしてそのほとんどは、登場人物の自己紹介で構成されているのです。
登場する猫たちが、どんな背景を持っていて、彼らが何を目指しどうしていくのか。
その全ては歌と音楽で語られるのです。
舞台ならば観客がダイレクトに彼らの歌と踊りに込めたメッセージを受け取ることができます。
映画では、主人公の猫、ヴィクトリアがその役を担います。
その立ち位置も、イマイチ感情移入ができないのです。
主人公ヴィクトリアはほとんど喋リません。
そこの部分も、観ていると感情の置き所に迷ってしまうのでした。
「 キャッツ 」は、作品としてもすごく中途半端な物語に感じてしまい、決して楽しめるものではなかった。
というのが率直な感想です。
< 好きだった点 >
主人公の白猫のヴィクトリア役のフランチェスカ・ヘイワードのダンス。
彼女は、現役のバレエダンサーです。
そのパフォーマンスは、とてもしなやかで見応え抜群。
その他、ジェームズ・コーデンにレベル・ウィルソンの真骨頂でもあるコミカルなパフォーマンスは必見&必聴です。
そして映画「 キャッツ 」最大の見どころでもある、ジェニファー・ハドソンの歌声は圧巻。
聴き惚れてしまい、響き渡る歌声が心に染み渡る様に感動しました。
< 嫌いだった点 >
いわゆる、この作品に対して1番大きかった酷評のキャストたち。
彼らに施されたCGに関しては、違和感を感じますが、見ていれば慣れるのでそこまで気にはなりませんでした。
厳密に言えば、決して魅力的には感じません。
あくまで、そのうち慣れるというだけ。
そして、この映画は物語としての奥行きがありません。
登場する猫たちが、なぜ舞踏会でパフォーマンスを披露し、何故そこで選ばれたいのか。
その理由付けも、曖昧です。
ストーリーとしては、府に落ちません。
そしてストーリーは一切進まずに、登場キャラクターが次々に現れ彼らの自己紹介をしていつの間にか、舞踏会にいきます。
舞踏会は、一気に華やかになるのか!?
と、思いきや、見栄えはほとんど変わりません。
クライマックスとしての抑揚の付け方も、ちょっと疑問符がついてしまいました。
< 見どころ >
ここまで、酷評通りにこの作品を評してきましたが、そんな作品でもしっかり見どころは存在します。
フランチェスカ・ヘイワードのダンス、ジェニファー・ハドソンの歌声なども含めて、しっかりミュージカル キャッツなのです。
原作の舞台を見ている人にとっては、ちゃんと映画版「 キャッツ 」ということ。
映画にしかできない表現方法で、映画だからこそ体感できるミュージカルがこの作品には詰まっています。
賛否両論を巻き起こしている「 キャッツ 」ですが、この作品は、ミュージカルとして、映画としても、面白い試みがたくさんあります。
アメリカでは、新鋭の女優フランチェスカ・ヘイワードの輝かしいキャリアを潰したとまで言われるほどに酷評されています。
その年の最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞にノミネートされるなど、受賞が予想されています。
当然、このゴールデンラズベリー賞を獲る映画は、知名度も低いので中々劇場で見る機会も少ないと思うので、是非、その目でこの映画がどうなのか、あなたの目で判断してみてください。
ダンスや歌はトップレベルでして、スティーブン・マクレーなんかは英国ロイヤルバレエ団のトップダンサー。
それらを学ぶ姿勢で作品を見るのはアリですよね。
まとめ
キャッツは賛否両論がある作品で酷評もあります。
本家を見たことのある方は、もしかしたら多少ちがうというツッコミをするかもしれません。
猫の本質を知り、リアルな社会描写を描いているので、そこも知ることで作品を楽しめると思います。
劇場でこのエンターテイメントを感じてください!