「 インデペンデンス・デイ 」や「 2012 」等、災害や地球侵略の恐怖を描いてきた巨匠監督ローランド・エメリッヒの新境地を目撃せよ!

画像の引用元:IMdb公式サイトより
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ムーンフォール

公開日
2022年7月29日
原題
Moonfall
上映時間
130分
キャスト
- ローランド・エメリッヒ(監督)
- ハル・ベリー
- パトリック・ウィルソン
- ジョン・ブラッドリー
- マイケル・ペーニャ
- チャーリー・プラマー
- ケリー・ユー(英語版)
- ドナルド・サザーランド
予告編
公式サイト
なし
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー

今作は「 月が地球を侵略する 」という災害ムービーの中でも新たなジャンルの作品といえます。
もし月が降って来たら、地球はどうなるのか?を検証した実験要素もあるため、過去に一度、災害を経験した方は鑑賞を控えた方が良さそうです。
それほど現代のCG技術が駆使されたリアルな映像でした。
主人公の元宇宙飛行士(ブライアン)、NASA長官代理(ジョー)、陰謀論者(ハウスマン)の3人は、人類の代表として共に月を調査します。
中でもハウスマンは最初に月の異常に気づいた人物ですが、誰も彼の主張に聞く耳を持ちません。
だからこそ、彼のラストでの活躍に感動します。
月に関しては、「 月の裏側の真相 」や「 月面着陸時の宇宙人との遭遇 」等、様々な憶測が提唱されています。
それらの説を事実だと仮定した場合の、エメリッヒ監督なりの解釈がこの映画です。
つまり今作は、月に対して現代人が一般常識として持っている知識の全てを覆す脚本となっています。
しかし、現存する月の都市伝説や陰謀論と照らし合わせると理に適っているという新しいフィクションです。
科学的に証明されていない以上、どんなに突拍子のないことでも起こり得る。
それを否定するのは浅はかだ、というメッセージが今作におけるハウスマンの描写から伝わってきます。
それはつまり、これまで自分の災害ムービーを軽く評価していた批評家に対する、監督の思いが反映された結果なのではないでしょうか?
まとめ

映画は後半から「 開いた口が塞がらない 」とも言うべき、想像を遥かに超える展開へと突入します。
まさにローランド・エメリッヒ監督版の「 スター・ウォーズ 」であり「 プロメテウス 」でした。
「 ハリウッドの破壊王 」の異名に相応しい、派手な作品を堪能できました。