実話ストーリー「 エンドロールのつづき 」あらすじ&レビュー

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エンドロールのつづき
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貧しい暮らしの中で少年サマイが熱中する「 映画 」という希望。

映画を織り成す物理的な「 光 」が、まさに少年の行く末を優しく照らす感動作。

目次

エンドロールのつづき

エンドロールのつづき
©︎エンドロールのつづき

あらすじ

インドの田舎町でチャイ売りをする9歳の少年サマイ。映画と出会い、その魅力に心を奪われた少年サマイは、映画監督を志すことになる。

公開日

2023年1月20日

原題

Last Film Show

上映時間

112分

キャスト

  • パン・ナリン(監督)
  • バビン・ラバリ
  • リチャー・ミーナー
  • バベーシュ・シュリマリ
  • ディペン・ラバル
  • ビーカス・バータ

予告編

公式サイト

エンドロールのつづき

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

考察レビュー

エンドロールのつづき
©︎エンドロールのつづき

世界中の映画祭で輝かしい実績を持つインド出身のパン・ナリン氏が監督をメガホンを取る。

監督自身の故郷でロケを行った作品だと知り、より作品の輝きが増したように感じました。

困難な状況でも希望を失わない、サマイの輝く表情が、本当にかわいらしく魅力的です。

サマイをとりまく幼い仲間たちの、いたずらぶりや危なっかしさも愛おしいです。

サマイに夢のきっかけを与えてくれる映画技師や、厳しい中に温かい愛情を持つ両親など、分かりやすい言葉こそないけれど、「 心が通じ合う 」ということを真摯に実践している映画なので、見終わった後、自分が浄化されたように感じました。

列車の停車駅でチャイを売り生計をたてるサマイの家族。

その暮らしは常にギリギリなうえ、店の立ち退きまで要求される始末。

つまり、現実的な希望は非常に乏しい状態です。

しかしその中でも、少年は大自然(時にはライオンまで!)と戯れ、そのみずみずしく伸びしろに溢れた感性を開花させていきます。

その大きな助けになったのは、母親が丹精込めて作る料理だったのではないでしょうか。

決して豪華さはないけれど、素朴で、真心がこもっています。

微笑みながら作られる食事は、体にも心にも良い作用をもたらすのだろうなと思いました。

料理シーンは、この映画の中でも大きな魅力の1つです。

その食事を利用し、映画技師のおじさんに気に入られることで、サマイは映画監督へのスタートを切ります。

やはり、愛情に包まれた事柄は、なんらか不思議なパワーをもち、その人の行くべき道へと導くのでしょう。

好感をもったのが、サマイの「 時間 」という名前の意味です。

サマイを授かったとき、仕事もお金もなかったけど、時間だけはあったから。

というのが、なんとも豊かで懐が深いではありませんか。

まとめ

ファンタジーのように清らかなストーリーが、実在する監督の自伝だというのは希望のある話だと思います。

サマイのようにワクワク、キラキラした表情を大事にしたいです。

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