完璧な生活が保障された街 – アリスとジャックは平穏な生活を送っていた。
ある日、アリスは隣人が赤い服の男たちに連れ去られるのを目撃し、アリスの周りで頻繁に不可解な出来事が起こるようになる。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ドント・ウォーリー・ダーリン
あらすじ
公開日
2022年11月11日
原題
Don’t Worry Darling
上映時間
123分
キャスト
- オリビア・ワイルド(監督)
- フローレンス・ピュー
- ハリー・スタイルズ
- オリビア・ワイルド
- ジェンマ・チャン
- キキ・レイン
- ニック・クロール
- クリス・パイン
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
頭がおかしくなるかと思った。
途中で何回か「 これは映画だから 」と自分に言い聞かせないと、どんどん惹き込まれていく。
音楽が特徴的で、焦りを倍増させる。
いい意味でとても気持ち悪い音楽だった。
監督は前作の「 ブックスマート 」で高い評価を得たオリヴィア・ワイルド監督。
ブックスマートはティーンエイジャーによるタバタコメディ映画だったが、今作は180度方向転換をしたユートピアスリラーだ。
「 ミッドサマー 」での鬼気迫る演技で注目を浴びたフローレンス・ピューとタッグを組み制作された。
今作にあたって「 マトリックス 」、「 インセプション 」といった名作からインスピレーションを得たらしく、「 スリラーでもありながらラブストーリーでもあり、政治的でもある作品を作りたかった」と話すオリヴィア監督の言葉の通り、
ユートピアの中で互いに愛し合うアリス(フローレンス・ピュー)と、ジャック(ハリー・スタイルズ)は極限の中でも2人だけの世界にいるように見えた。
望むもの全てが手に入る完璧な街で、何も疑うことなく幸せに暮らしていけたなら不自由ない毎日が送れたに違いない。
しかし、私がもしアリスの立場で真実に気付いてしまったら、きっと同じ選択をしたと思う。
仕事に追われプライベートがなくなってしまったとしても、アリスはやりがいを感じて幸せだった。
自分の人生だから、優しいお節介で決められるべきではない。
赤い服の役員たちはあの街の中でも特に異質で怖かった。
”本部”に行ってから幻覚を見るようになり、周りの人からは異常と言われ避けられるようになったアリスと、気づかず同調している友人たち。
どちらが異常なのか視聴者にも最後の最後まで明かさないその創りは、かなり面白い。
終わり方がとても良かった。
観てる側も冷や汗が出るような脱走劇からのフローレンス・ピューの演技。
今後の彼女がどうなるのかは、誰も知らない。
まとめ
フローレンス・ピューのハスキーな声が個人的にすごく好き。
聞き取りやすくずっと聞いていたくなる。
「 ミッドサマー」「 ドント・ウォーリー・ダーリン 」と、スリラー映画での彼女を立て続けに観ていると心穏やかではいられないので、「 ストーリー・オブ・マイライフ 」の一途に恋する彼女を観て安心しようと思う。