ほぼ実話のコメディー・サスペンス。
豪華キャスト陣が繰り広げるシリアスながら友情恋物語。
第一次世界大戦は世界の均衡を崩し、混乱に乗じて蠢く存在と現代世界への警鐘。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
アムステルダム
あらすじ
公開日
2022年10月28日
原題
Amsterdam
上映時間
134分
キャスト
- デビッド・O・ラッセル(監督)
- クリスチャン・ベール
- マーゴット・ロビー
- ジョン・デビッド・ワシントン
- クリス・ロック
- アニヤ・テイラー=ジョイ
- ゾーイ・サルダナ
- マイケル・シャノン
- ロバート・デニーロ他
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
1930年代のニューヨーク。
かつて第1次世界大戦の戦地で知り合い盟友になったバートとハロルド。
負傷兵としてオランダのアムステルダムで出逢ったヴァレリーと一緒の時間を過ごし、親友となった3人。
「 何があってもお互いを守り合う 」と誓い合い、固い友情で結ばれていた。
しかし、ニューヨークに戻ったバートとハロルドは、自分たちの経験から目的を持って社会に挑んでいた。
だが、とあるキッカケで殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまう。
濡れ衣を着せられた彼らは、疑いを晴らすためにある作戦を思いつくが、次第に自分たちが世界に渦巻く巨大な陰謀の真相に近付いていることを知る。
映画は表層的に友情と愛と信頼のドタバタ・コメディーとして軽快に進んでいく。
が、展開の中でチョイチョイと不穏な複線が紡がれ始める。
1930年代は社会情勢としても権威主義が横行し、富裕と貧困格差に人種差別が蔓延る不寛容な社会に支配されている。
ん?
何か感じませんか?
似てると!?
途中から薄ら寒さを感じ始めたのは、現代資本民主主義の国々・為政者・大企業・富裕層の示す言動の陰謀染みた思想誘導と、甘い言葉とバラ撒き政策の数々。
綺麗事に迎合する民衆。
歪を訴える者はマイノリティーとされ、救うべき民衆に呑み込まれ潰されていく。
そして、その潮流に潜み取り巻く外圧支配の数々の眼牙が光る。
闘争は為政者と富裕層に巨大な富みを授ける。
民衆を忠誠心の名目で鼓舞し、生死の命運が操作された狂気の快楽漬けにされた駒になっていく。
これを稀代のペテン師は「 我が闘争 」と語った。
政治も重産業もメディアも通信も有事によって活性化する。
それでも友情と愛と信頼は、世界を救う楔にはなるのだろう。
強大な歯車はそうそう止められないが…。
まとめ
ちなみに「 国際赤十字社 」はご存じですよね?
1859年のイタリア統一戦争で負傷者を中立的に救護したスイス人(アンリー・デュナン)の活動がキッカケになり、1863年にスイスのジュネーブで結成された国際赤十字社は、「 5人委員会 」が前身。
現在は、世界192の国と地域に広がるネットワークを生かして鋭意活動している。
そうです。
有事が勃発すると生命を守る為の医療も活性化するのです。