死ぬまでに観たい映画1001本にも選ばれている映画「 ブロークバック・マウンテン 」
同性愛者への差別や偏見が根強い1960年代のアメリカ中西部を舞台に、カウボーイ同士の一途な愛を描いた作品です。
今回はそんな本作の見どころを解説、印象に残ったシーンについての感想も述べていきます。
ブロークバック・マウンテン
あらすじ
1963年夏 ワイオミング山奥で羊の見張り番の仕事をしていたイニス・デルマーとジャック・ツイスト。出会った当初は友人関係であった2人は、時間の経過と共に恋愛感情を抱くようになる。男同士の恋愛が禁断であった時代。二人の愛は生涯つづくことになる。
原題
Brokeback Mountain
公開日
2006年3月4日
上映時間
134分
キャスト
- アン・リー/Ang Lee(監督)
- ヒース・レジャー / Heath Ledger
- ジェイク・ギレンホール / Jake Gyllenhaal
- ミシェル・ウィリアムズ / Michelle Williams
- アン・ハサウェイ
予告編
アカデミー賞(第78回アカデミー賞)
8部門にノミネートされ、そのうち「 監督賞 」「 脚色賞 」「 作曲賞 」を受賞。
- 監督賞:アン・リー
- 脚色賞:ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ
- 作曲賞:グスターボ・サンタオラヤ
- ノミネート:作品賞/主演男優賞(ヒース・レジャー)/助演男優賞(ジェイク・ギレンホール)/助演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)/撮影賞
そのほかゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞(BAFTA)など、数多くの映画祭で受賞。
世界中から高評価を受けた名作です。
見どころを解説
なんといってもミシェル・ウィリアムズとアンハサウェイの若かりし頃。めちゃくちゃかわいい。
今やハリウッドを代表する女優となった2人ですね。
今は亡きヒース・レジャーの演技とジェイク・ギレンホールの演技も素晴らしかった。
ヒース・レジャーといえば、ダークナイト ジョーカーのイメージが強いと思いますが演技が天下一品。
主にイニス・デルマーとジャック・ツイストの視点からストーリーが描かれますが、ゲイという役を2人とも見事に演じきっています。
二人の主役を支える共演者たちの演技も素晴らしすぎる作品。
公開当時は、初のゲイ西部劇ということもあり、世間からかなりの注目を浴びた作品でもあります。
ゲイという扱いにくいジャンルの作品だけに批判をする人たちが少なからずいた事は事実。
ヒース・レジャーはこんな言葉を残しています。
とりあえず2人の主役と共演者のすべての演技に注目するべし!
印象に残ったシーン
この映画を初めてみた時は少し衝撃を受けました。
- 二人のラブシーン。お互いに奥さんがいるのに、山奥のテントでおっぱじめる
- イニスとジャックが久しぶりに再開して激しいキスをおっぱじめる。
- 出会ったイニスとジャックが別れるシーン。感情が爆発したイニスがショックで嗚咽して壁を拳で殴りまくるシーン
- 家族を守ろうするイニス。数年に何回かしか会えないと不満を漏らすジャック。どうにもならない現実に葛藤する2人のシーン
- クライマックスでイニスが死んだジャックの服の匂いを嗅ぐシーン
2人のキスを目撃してしまったイニスの妻アルマ。
彼女の心情たるや想像を絶する。
逆の立場で考えただけで死ぬほど心情がわかるから余計にみていて感情移入してしまった。
イニスとジャックの生活は歳月が経過するにつれて変化していきます。
生活が苦しいイニスは妻と子供を養うために懸命に働き、ジャックは妻のラリーンが事業で成功してお金持ちになる。
人生が対照的な二人の愛は映画の最後まで続きます。
最終的に迎えるのは、ジャックの死という悲劇的な結末…。
不思議と観終わった後も心に残るそんな映画です。
恋愛に男女は関係ないのに、時代がそれを許さない。
おそらくそうやってオープンに考えられる人もいれば、そうじゃない人もいるわけで難しい問題ですよね。
世界と比較したら今の日本ではまだまだオープンとは言えないけど、ひと昔に比べるとだいぶオープンにはなってきていると感じます。
まとめ
ヒース・レジャーとミシェル・ウィリアムズはこの共演で婚約することになりましたね。
ヒースの娘さんがヒースそっくり。父親似ですね完全に。
ブロークバックマウンテンの山の景色が壮大で素晴らしすぎるので、一度、羊番をしてみたい!
以上、ブロークバック・マウンテンでした。