「 ベルイマン島にて 」考察レビュー

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ベルイマン島にて
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管理人
今回は、ペンネーム@ayahhiさんからの投稿レビューです。

映画人の憧れ・ベルイマン島での北欧の夏時間。

ハラハラするような人の気持ちの機微が、無垢な自然に彩られてより印象深い。

大人向けのヒューマンドラマ。

画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

ベルイマン島にて

ベルイマン島にて
©︎ベルイマン島にて

公開日

2022年4月22日

原題

Bergman Island

上映時間

113分

キャスト

  • ミア・ハンセン=ラブ(監督)
  • ビッキー・クリープス
  • ティム・ロス
  • ミア・ワシコウスカ

予告編

公式サイト

ベイルマン島にて

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

考察レビュー

ベルイマン島にて
©︎ベルイマン島にて

人の気持ちの複雑さを巧みに描いている点が好きでした。

映画監督のクリス(主人公の1人)、は、すでに成功している映画監督の夫をライバル視しながらも「 自分は自分 」という確固たる個も持っています。

そんな、簡単に追従しないクリスだからこそ、包容力にあふれるトニーは、彼女を愛しているのだと感じます。

そうした絶妙なバランスの上に成り立つ2人の関係性が、時にハラハラさせ、時にほほえましく感じられ、引き込まれました。

映像もこだわっていて、北欧の海コバルトブルーや温かみのあるサーモンピンクのセーター等、控えめな中にも確かな美しさのある色彩が目に留まります。

構成は少しややこしい。

映画監督カップルの話中に、クリスの新作構想が語られる。

いつしかその新作は、クリス自身の思い出とシンクロしていき、最後には現実の人物と劇中の人物が入り乱れ、何が起こっているのかよく分からなくなります。

クリス作品の中で、女性が着ていた印象的なサーモンピンクのセーターがありました。

次のシーンでは、クリス自身が身に着けているのは、恐らくその物語がクリス自身だということを描写しているのでしょう。

明らかに夫以外の男性に心を許したり、夫との約束をすっぽかしたりと。

夫ではなく友人と島に来たと話すあたりは、見ていてハラハラしました。

さらに、有名な映画監督ベルイマンゆかりの、誰もが羨むような環境に滞在しているにもかかわらず、「 完璧すぎて息が詰まる 」とこぼすクリスは、天性の魔性の女性かと感じました。

それと同時に、「 執筆は自分にとって苦しみだ 」と語っており、本当に苦痛を感じやすい人間なのだろうなと感じました。

まとめ

ベルイマン島にて
©︎ベルイマン島にて

穏やかに過ぎていく時間の中に、悲しみや憂うつ、怒り、希望、安らぎ等。

感情表現がとても豊かに織り込まれている作品です。

各シーンを色彩と共に、深く味わいながら鑑賞してほしい1本です。

ベルイマン島にて

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