「 ベル・エポックでもう一度 」考察レビュー

©ベル・エポックでもう一度

管理人

映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネーム@ayahhiからの投稿レビューです。

 

ため息の出るような美しい画とロマンスの裏に見え隠れする古臭い価値観が気になる、見る層によって賛否の分かれそうな1本。

 

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

ベル・エポックでもう一度

ベル・エポックでもう一度

©ベル・エポックでもう一度

公開日

2021年6月12日

原題

La Belle Epoque

上映時間

115分

キャスト

  • ニコラ・ブドス(監督)
  • ダニエル・オートゥイユ
  • ギョーム・カネ
  • ドリア・ティリエ
  • ファニー・アルダン

予告編

公式サイト

ベル・エポックでもう一度

作品評価

作品評価
映像
(5.0)
脚本
(4.0)
キャスト
(5.0)
音楽(BGM)
(3.0)
リピート度
(3.0)
グロ度
(4.0)
総合評価
(4.0)
 

ベル・エポックでもう一度(感想レビュー)

ベル・エポックでもう一度

©ベル・エポックでもう一度

好きだった点

とにかく画が美しい。

特に、マルゴを演じるドリア・ティリエのチャーミングさは必見です。

感情をむき出しにする率直さや、人の気持ちに寄り添う人間味を豊かな表情から感じます。

女優としての才能を自覚し、それゆえにビジネスであることを忘れて自分に本気になってしまうヴィクトルに対し、

切り捨てるわけでも利用するわけでもなく、自分なりに真摯に向き合おうとする点は好感が持てました。

嫌いだった点

それと対照的に、魅力的なマルゴを自分の支配下に置こうとするアントワーヌ(脚本家)にはイラっとする場面が多いです。

仕事も忘れてマルゴを独占しようとする姿勢や、そのくせマルゴの演技で気に入らない点は徹底的に攻撃して、マルゴの自信をなくさせるやり方は全くもって賛同できません。

典型的なモラハラ男性だなと感じました。

主人公のヴィクトルに対して愛想をつかした妻・マリアンヌが、結果的にヴィクトルに感じた怒りをなかったことのようにし て、ヴィクトルに泣きついてやり直そうとしたことも挙げられます。

「 どんなに力があり、強がっても、女性は結局男性に泣きつくものだ 」

という空気が作品全体にあるように思います。

ちなみに今作の監督は1980年生まれの男性ですが、いかにもこの(そしてそれ以前の)世代の男性が持っていそうな、女性に対する「 こうあってほしい 」という描き方だなと感じました。

もしこれが、1990年代以降生まれであったり、女性(あるいは「 男性 」という枠ではない)監督だったならば、違った描き方をしたのではないか?と想像しました。

たとえば、マリアンヌやマルゴがそれまでの過去と決別して、新たな道を歩き出すという展開など。

多少問題のある男性でも、それを解決せずに「 情 」を重んじて、女性が我慢して付き合うことが美徳、のように感じられてしまいました。

映画的にはハッピーエンドとなっていますが、女性に対する甘えのようなものを感じました。

まとめ

ベル・エポックでもう一度

©ベル・エポックでもう一度

もしかしたら、それもフランス文化の中では尊いのかもしれません。

そうした価値観ゆえ、歴史的な美しさを守り続けているのかもしないので、一概に良し悪しでは語れませんが。

色々な層の人が見て、自分の感想を語り合ってほしい作品です。