「 幸せへのまわり道 」考察レビュー、トム・ハンクスの演技に注目!
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@名無し)さんからの投稿レビューです。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
幸せへのまわり道
公開日
2020年8月21日
原題
A Beautiful Day in the Neighborhood
上映時間
109分
キャスト
- マリエル・ヘラー(監督)
- トム・ハンクス
- マシュー・リス
- スーザン・ケレチ・ワトソン
- クリス・クーパー
予告編
公式サイト
感想レビュー
「 許し 」とはなんだと思いますか?
「 怒り 」の感情に飲み込まれ、塞ぎ込み、本当に言いたいことを言い出せなくなり、やがて孤独になっていく。
あなたにもそんな経験、今まであったかもしれません。
これからもあるかもしれません。
でもきっと、今作があれば大丈夫。
自分の気持ちと、大切な人と、向き合えるようになるはずです。
好きだった点
トム・ハンクスの演技がとにかく素晴らしかったです。
「 フォレスト・ガンプ 」や「 ダヴィンチ・コード 」など、本当に幅の広い演技を見せてくれるトム・ハンクス。
今回は、心に闇を抱える人を優しく受け止める、深くて広い器が見事に表現されていました。
それは彼の眼差しだったり、声の広がりだったり、とにかくこの人には自分の悩みを全て打ち明けたくなってしまうのです。
だからと言って、決して「 聖人 」ではない。
彼も 1人の人間。
長い人生で多くのことを経験し、訓練して積み重ねた末に出来上がった人物なのだと納得することが出来ました。
だから、こんな人いないよ。
と、こちらがシラけることはありませんでした。
どうせちょっといいこと言ってるだけでしょ。
そんな風に疑っている方にはぜひ1度見ていただきたいです。
また、外の世界の表現が、子ども番組のセット風になっていてそれも見ていて楽しかったです。
現実の世界との交錯がとてもうまくいっていたように感じます。
嫌いだった点
父親と子どもの確執の理由が母親の死の間際、父親が浮気をしていたからだった点が少しアルアルすぎるかなと思いました。
見どころ
トム・ハンクス演じるロジャースが、子ども向け番組の司会者なので随所に出てくる歌がとてもキャッチーでいながらも大切なメッセージを多く含んでいて素敵でした。
サウンドトラックをプレイヤーに入れて毎日聴きたいくらいです。
エンドロールで、モデルになったご本人が歌っている音源も流れたのですが声を聞いているだけで元気になり、思わずリズムにのってしまいました
(周りの方の邪魔にならないように!)
考察・疑問点
クライマックスにて、ロジャースが収録後のスタジオで1人ピアノを弾いているシーン。
彼はピアノの低い音の鍵盤をバーン!と叩きつけるのですが、あの時彼は何を考えていたのでしょうか?
その行動は、作中で「 怒り 」を抑えるためにするものの1つだと説明されていました。
疑問点とその回答
ロジャースは素晴らしい人物ですが、「 聖人 」ではありません。
自分の感情と向き合いながら日々過ごしていることを感じてもらいたかったのでしょうか?
あのシーンのトム・ハンクスは、表情や醸し出す雰囲気が特に素晴らしかったです。
まとめ
「 許すことは決断することだ 」
「 自分の心のうちを全部話すこと 」
「 君はそのままでいいんだ 」
人生を幸せに生きるための色んなメッセージを届けてくれる映画でした。
誰かを許せなくて苦しんでいる人。
自分に自信が持てなくて、自分には価値がないと思っている人。
是非この映画を見てみてください。
それ以外にも、人生に少しだけ疲れてしまった人、そんなに大きな悩みはないけど楽しい気分になりたい人にもおすすめです。
トム・ハンクスという役者の素晴らしさも再発見できました。