ある日突然、余命宣告されたらあなたは残された時間で一体何をしますか?
きっとそんなに特別なことはなくて、今まで吸ったことのないタバコをくわえてみたり、羽目を外して遊んでみたり、それ位のことしか出来ないのかもしれません。
でも、やっぱり最後に大切な人にどうしても伝えたいことはあって。
ふと立ち止まって、自分の人生にとって何が大切なのか、振り返りたい時に見て欲しい作品です。
グッバイ、リチャード!
あらすじ
愛する妻と娘と何不自由ない生活を送る真面目な大学教授のリチャード。幸せな人生だと思い込んでいたところ、突然ガンの宣告を受け余命6ヵ月と告げられてしまう。それを機に、彼は今後の人生をやりたいように生きると決意し、自由奔放な生活を送り始める。
公開日
2020年8月21日
原題
The Professor
上映時間
91分
キャスト
- ウェイン・ロバーツ(監督)
- ジョニー・デップ
- ローズマリー・デヴィット
- ダニー・ヒューストン
- ゾーイ・ドゥィッチ
予告編
考察・感想レビュー
好きだった点
この作品は、自らの死期を悟った人間が残された時間をどう生きるかの物語。
お涙頂戴のベタベタな演技と演出で逆に観客側がシラけてしまいそうな題材を、
あっさりと、でも味わい深く、一抹の爽やかささえも残す、ジョニー・デップという役者の底力を感じた作品でした。
特に、愛する娘に別れを告げるシーン。
彼の目線、表情、声のトーン、全てがぴったりとハマっていて、娘の涙も相まって切なくも家族の絆を感じられる素敵なシーンになっていました。
嫌いだった点
R指定が入っているくらい、ちょっと下ネタシーンが多かった点です。
これそんなに描く必要ある?
と、疑問になってしまうシーンも。
家族でほっこり見よう!と思っている人は要注意です。
見どころ
何と言ってもジョニー・デップの演技です。
始めの、吹っ切れて自分の好きなことを好きなようにやっている、笑える痛快な演技から、終盤にかけて病魔に蝕まれて弱りながらも大切な人との最後の別れを惜しむ切ない演技まで、
パイレーツ・オブ・カリビアン、シザーハンズなどでは見られなかった貫禄を感じました。
あとはセットが可愛い点。
主人公リチャードの家、病室、親友のピーターの部屋、どのセットにもこだわりを感じられ、ファニーな世界観を作り上げていました。
考察・疑問点
ラストの関わってきた全ての人に別れを告げて、車に愛犬を乗せて旅立つシーン。
T字路で彼は左右を見渡し笑います。
あの笑いは一体何を意味していたのか。
その答えは映画のキャッチコピーでもある「 人生はくそったれで、愛おしい 」にある気がします。
まとめ
パイレーツオブカリビアンのジャック・スパロウでジョニー・デップに恋した皆さん、ぜひ映画館に向かってください。
ジャックとはまた違ったジョニーの新たな魅力にハマること間違いなしです。