「 アオラレ 」考察レビュー、こんな怖いラッセル・クロウに煽られたら人生詰む
当ページの画像はIMDbまたは公式サイトより引用
映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネーム@LEDMAXIさんからの投稿レビューです。
煽り煽られ殺り殺られ。
今や煽り運転は日本国内だけの問題ではない。
よくニュースでは隣国亜細亜圏の出来事が多いけど、欧米でも激しいんだね。
今作は不寛容が蔓延する社会の中で、決して他人事ではない時代警鐘だと思う。
怒りの在り方を考えるのに最適作品。
目次
アオラレ
公開日
2021年5月28日
原題
Unhinged
上映時間
90分
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー
今作で往年の映画ファンなら真っ先にスピルバーグの「 激突!(71)」をイメージしただろう。
しかし、鑑賞して即座に思ったのは、故ルトガー・ハウアー主演の「 ヒッチャー(86)」だった。
何故なら、人は時間共有の無い他者の「 怒りの地雷 」なんて知る由もないってこと。
近年の匿名化されたネット社会でもリアル社会でも人は安直に怒り、爆発し暴走し続ける。
しかも執拗に・・・「 謝れ!謝れ!謝れ!」
情報過多による多様性を帯びた正義の主張。
今作は不幸の沼に嵌った男と不幸の渦中にある女のそれぞれの怒りの発露が生み出した出来事。
まとめ
僕はラッセル・クロウが演じる男よりも、そもそも狙われた女性の人生や生活の在り方に多大な問題があり、多くの人々に災難と不幸をもたらし生命を奪ったと捉えている。
もし、女性が自身の一挙手一投足を振返り自省し、もっとも正しい言動をしていた愛する息子の「 グッジョブ 」と言われ続けていけるだろうか?
女性は自身の得た恐怖と不幸を呪って生きていくのであれば、更なる不幸しか待ち受けていないと思わざるを得ない。
不寛容な時代だからこそ、僕たちは自信の怒りに先ず自分が向合い(アンガー・マネジメント)、自戒と赦しを持たないと、いつしか人も社会も滅びてしまうかもしれない。