【 Amazonオリジナル 】「 忘れられない年、夏 」考察レビュー

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アマプラ独占配信でおくるブラジル発「春夏秋冬」シリーズの夏ver.(ただし、それぞれ監督もキャストも違います)

リオデジャネイロのカーニバルを舞台に「 一夜の花火のような恋はホンモノになるのか?」を描いた青春ラブストーリー。

キラキラしたハッピームービーが好きな方、夏に向けて一気にエンジンかけたい方にオススメの1本です。 

目次

忘れられない年、夏

あらすじ

小さな田舎町からリオデジャネイロに来た若者たち。彼女たちの夢はパリでファッションを学ぶこと。そのためブラジルで有名なデザイナーの推薦を取りつけることを計画する。

原題

Um Ano Inesquecivel – Verao

公開日

2023年6月2日

上映時間

101分

予告編

なし

キャスト

  • クリシュ・ダマート(監督)
  • リビア・インウジ
  • ミカエル・ボルヘス
  • マリアナ・ヒオス

公式サイト

忘れられない年、夏

作品評価

  • 映像
  • 脚本
  • キャスト
  • 音楽
  • リピート度
  • グロ度
  • 総合評価

考察レビュー

©︎忘れられない年、夏

古典的な猪突猛進型ヒロインが夢を追いかけるうちに恋も家族問題も解決しちゃうハッピームービー。

夢に一直線な人はそれだけで魅力的なのはわかるけど、これまで幾度となく繰り返されてきたガツガツ系ヒロインのサクセスストーリーは、今の世代では好みが分かれそう。

でも、どのシーンもいつでもどこでも誰かしらが楽しそうに踊り、サンバ音楽が流れていて、人が密集した時の暑さや喧噪、準備の慌ただしい雰囲気も含め、祭り前夜に迷い込んだようなワクワクが肌感覚とか香りまで伝わってきそうに体感できるところは素敵。

いやもう、ヒロインが恋するギマの画面からはみでまくるムンムンの色気、すっごいから!

日焼けした童顔スマイルあの体はヤバイ(笑)もっと言うなら、祭りといえば食!

そして酒!

ブラジルといえばジュージューお肉のシュラスコや爽やかだけど度数が侮れない定番カクテル、カイピリーニャなど画面映えするお祭り料理がたくさんあるので、

こちらも美味しそうにフューチャーしてくれたら、まさに五感をもれなく刺激するテロムービーになっていたはず、惜しい。

BGMセレクトは流石で、サンバ以外の楽曲も冒頭から海外ドラマみたいな洋楽でテンション上がるし、ヒロインの友人で歌手志望のカカの歌声が濃いサンバ曲とは対極の癒し系ボイスで、

一気にハワイ辺りのゆったりリゾート感が出て、メリハリが素晴らしかった。

「 一夜の花火のような恋はホンモノになるのか?」という永遠のテーマについては不安を残す終わり方。

なぜならラストのハッピーサンバに誤魔化されてるけど、イニャの家族問題以外、何も解決していないから。

イニャの恋敵が強力過ぎて、ギマと付き合ったらパリでの成功は難易度上がりまくりだし、マネージャー逃走で優勝を逃したサンバチームがイニャの街にカーニバルをもたらしてくれたけど、彼らには何も得がない。

保守的で祭り禁止の街がカーニバルで変わり、リオのカーニバル以上の話題になったとか、皆、ハッピーな結末にした方が綺麗にまとまったように感じた。

とはいえ、カーニバルの裏方にスポットを当てたことでダンスや装飾品、パレードの巨大像に込められた作り手たちの熱い想いが丁寧に描かれていて、リオのカーニバルに興味が湧く一作だ。

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