「 デッド・ドント・ダイ 」考察レビュー、ただのゾンビコメディなのか?

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デッド・ドント・ダイ
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ゾンビマン
今回は、ペンネーム@ジュンさんからの投稿レビューです。

当初の予定から2ヶ月遅れで公開となった「 デッド・ドント・ダイ 」

平和な田舎町に突如としてゾンビが出現。

主役は「 ゴーストバスターズ 」のビル・マーレイ、「 スター・ウォーズ 」での活躍も記憶に新しいアダム・ドライバー。

他にも予告編で刀を振るシーンが話題となったティルダ・スウィントンなど、監督からの信頼の厚いキャストが出演しています。

サクッといきましょう。

▶︎ コメディ映画(まとめ)

目次

デッド・ドント・ダイ

デッド・ドント・ダイ
©︎デッド・ドント・ダイ

公開日

2020年6月5日

上映時間

104

キャスト

  • ジム・ジャームッシュ(監督)
  • ビル・マーレイ
  • アダム・ドライバー
  • ティルダ・スウィントン
  • クロエ・セビニー
  • スティーブ・ブシェーミ
  • ダニー・クローバー
  • ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
  • ロージー・ペレス
  • イギー・ホップ
  • サラ・ドライバー
  • RZA
  • キャロル・ケイン
  • オースティン・バトラー
  • ルカ・サバト
  • セレーナ・ゴメス
  • トム・ウェイツ

予告編

公式サイト

デッド・ドント・ダイ

感想レビュー

デッド・ドント・ダイ
©︎デッド・ドント・ダイ

好きだった点

ゾンビによる被害をしっかりと描いている点に好感が持てました。

ゾンビに襲われたり、倒すときの人体破壊のグロ描写をこれでもかとコミカルに表現していました。

なかでもアダム・ドライバーがゾンビを倒すシーンは圧巻。

無表情でひたすら頭部を狙いまくります。

その容赦のなさは、警察官の同僚も引くほど。

それほど過激でないと、R指定の意味ないですもんね。

カイロ・レンの時も、これくらいの冷徹さで敵を倒して欲しかったと思うのは、私だけでしょうか?(笑)

ゾンビ作品に大事なグロ&バイオレンス描写は素晴らしかったです。

嫌いだった点

オチが物足りないと感じる人も、多くいるだろうと思った作品でした。

というのも今作は、終盤異様なほど畳みかけてきます。

そしてその勢いのまま、エンドロールが始まってしまうのです。

監督のやりたいことを、誠実に伝えて欲しいと思う人にとっては、やはり物足りなさを感じる作品だったのではないでしょうか?

さらにキャラによっては、結末の描き方がテキトーすぎる。

狙ってやっているのかも知れませんが、あまりにもひどい

あの子どもは?

何でUFOが?

「 説明が足りないよ! 」

と不快に思ったのも事実です。

見どころ

警官3人の会話やゾンビとの戦いなど、見てて楽しいシーンが多いのも事実です。

その中でも、一番気持ちよかったシーンは、ティルダ・スウィントンの日本刀シーン。

一太刀も無駄にせず、ゾンビを切り倒してくシーンの爽快さは、作品のテンポを大きく変える効果も担っていました。

スクリーンで見ると迫力が段ちがいです。

劇場でしか味わえない体験でした。

考察・疑問点

デッド・ドント・ダイ
©︎デッド・ドント・ダイ

今作のポイントは、ただのゾンビコメディではないということでしょう。

ただのコメディであれば、終盤に「 あのキャラ 」にあんなこと言わせないもんね!

私が思うに、監督が伝えたいメッセージは終盤5分に詰まっています。

だが、そんなことを言いたいがために、随分と遠回りをする作品を作ってしまったという印象も否めません。

「 もっとわかりやすく伝えてくれてもと 」考えている自分がいます。

しかし、アダム・ドライバーは、劇中で何度も「 ひどい結末になる 」と語ります。

実際のところ、オチは物足りなさがあり、ひどい結末に

これは、監督からの「 こんなひどい作品にそんな考察はいらないよ(笑)」というメッセージなのかも知れませんね。

いずれにしても、見れば「 なぜ? 」が出てきてしまう不思議な作品でした。

まとめ

デッド・ドント・ダイ
©︎デッド・ドント・ダイ

今作は、監督から信頼の厚いキャストを集結させて全力で撮ったゾンビ作品でした。

SNSでも賛否が分かれまして、観客それぞれが評価をつけていくべき作品です。

ただのコメディと取るのか?

それとも社会的に意味を込めた素晴らしい作品と取るのか?

それらを観客に委ねていると強く感じました。

結局、映画は監督のもの。

久しぶりに監督のこだわりが強く見れる作品を観賞できたと思います。

こだわりが強すぎて観客を置き去りにしているようにも受け取れますので、批判の意見は出ても仕方ないかなと思います。

デッド・ドント・ダイ

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