映画館の特徴や鑑賞ルールはその国の文化によって大きく異なります。
日本では「 当たり前 」と思っていたマナーが海外の映画館ではビックリされることも。
今回はそんな日本と海外の映画館の違いを6つ紹介します。
映画館の違いを知り、異文化への理解を深めるキッカケになれば幸いです。
日本と海外の違い:歓声や拍手は問題なし?
海外の映画館では、鑑賞中に歓声や拍手をしても問題ありません。
日本では「 上映前のお約束 」として流れる通り、鑑賞は静かに行うことがマナーとされているため、驚く方も多いでしょう。
海外では映画の感動や笑いは、観客同士のコミュニケーションの1つとして行われているため、アクションやコメディ映画では大きな歓声や笑い声、ホラー映画では悲鳴が上がることも度々。
日本では白い目で見られて注意されてしまいそうですが、海外ではごく当たり前の光景なんですね。
日本と海外の違い:飲食の持ち込み
日本では、映画館での飲食物の持ち込みは禁止されていることがほとんどです。
しかし、海外の多くの映画館では、持ち込みが許可されています。
日本だと映画館の定番はポップコーンやナチョス、チュロスなどが主流ですが、海外ではアイスクリームやチキン、ピザが販売されていることも。
地域にもよりますが、アメリカなど物価が高い地域では、売店の価格は日本よりも高くなることが多いです。
アメリカでは、ポップコーンにバターかけ放題の場所も!
カロリーは高そうですが、羨ましい。
日本と海外の違い:映画チケットの価格
日本の映画料金は1,800円前後ですが、海外では1,000円前後の値段で購入できます。
そのため、来日した海外の方はチケットの金額に驚くことも多いです。
海外でも日本のように、曜日や日にちで割引が受けられる映画館もあります。
日本の映画料金が高い理由として、「 日本映画は初めから国内のみで収益を上げようとしているため、予算を回収するために高い金額を付けざるを得ない 」
(参考:映画料金値上げ 一般料金2000円へ「日本映画のマーケットが狭い」辛坊治郎が指摘)といった意見や地域によって地域格差がないように全国で料金を一律化しているなどが挙げられています。
さらに、2023年6月よりTOHOシネマズが来月から映画料金を100円値上げを発表し、現在の金額1,900円→2,000円に。
ますます海外との価格格差が広がってしまいますね。(映画鑑賞料金 改定のお知らせ|TOHOシネマズ)
日本と海外の違い:映画館の座席
海外では、自由席であることが多く、先に来た人から好きな席に座っていきます。
一昔前は、日本でも映画館の席は自由席がほとんどで、映画館のキャパ以上のチケットを販売していたため、立ち見で映画を見ることも珍しくありませんでした。
現在の完全指定席であれば、そのような心配はしなくて済みますね。
日本と海外の違い:映画館の施設
地域によって異なりますが、アメリカなど体格の良い方が多い国では、映画館のシートも合わせて大きく作られていることが多いです。
そのため、日本人であればゆったりと座ることができるでしょう。
ただ、映画館の空調システムや音響や映像の美しさは、日本の方が圧倒的に高いことが多いです。
日本では、ほとんどの映画館に清潔なイメージを持っている方が多いと思いますが、海外の一部の映画館ではポップコーンが床に散乱していたり、古く汚れていることも珍しくありません。
日本と海外の違い:新作映画の公開時期
5〜6年前までは、「 日本の映画公開時期は世界一遅い 」と違いを指摘されることが多かったですが、現在では公開時期の差はほとんどありません。
実際に、最新映画の公開時期を全米と日本で比較してみましょう。
「 ワイルド・スピード ファイヤーブースト 」
2023年5月19日(全世界同時公開)
「 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 」
全米:2023年5月5日
日本:2023年5月3日
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」
全米:2022年12月16日
日本:2022年12月16日
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」
全米:2023年4月5日
本:2023年4月28日
「ワイルド・スピード ファイヤーブースト」のように、全米と日本だけでなく「全世界同時公開」の作品や
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」のように、日本公開の方が2日早いというケースもありました。
ただ、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のように、日本の会社である任天堂の作品であるにも関わらず、日本での公開の方が3週間以上も遅れる作品も。
理由としては、「ゴールデンウイークに合わせて、上映日を遅らせたのでは?」という意見もありました。
たしかに集客が良い時期に公開することで、「公開から3日間で〇〇万人!」のような宣伝を打て、関心を集めることができますね。
まとめ
本記事では、日本と海外の映画館の特徴とマナーの違いについてご紹介しました。
海外では観客が歓声や拍手を送ることがあり、飲食持ち込みも許されることが一般的です。
日本での映画館チケットは2,000円前後ですが、海外では比較的やすく入場できます。
どちらが良い・悪いかではなく、それぞれの国の映画文化の違いを知るのも面白いですよ。