白痴(1951)

公開日
1951年5月23日
上映時間
166分
キャスト
- 黒澤明(監督)
- 三船敏郎
- 原節子
- 森雅之
- 久我美子
- 志村喬
- 東山千栄子
- 柳永二郎
コメント
ドストエフスキーの名作「 白痴 」を原作に、舞台をロシアから札幌に置き換えて制作された愛憎劇。
後遺症で白痴を患ってしまった主人公を中心に、二人の美しい女性と一人の男、複雑な四角関係で物語が進行していく。
原作のファンであった黒澤は、原作を忠実に再現し、4時間越えの映画を制作してしまったらしい(松竹により大幅カットされた)。
生きる(1952)

公開日
1952年10月9日
上映時間
143分
キャスト
- 黒澤明(監督)
- 志村喬
- 日守新一
- 田中春男
- 千秋実
- 小田切みき
- 左卜全
- 山田巳之助
- 藤原釜足
- 小堀誠
- 金子信雄
- 中村伸郎
- 渡辺篤
- 木村功
- 伊藤雄之助
- 浦辺粂子
コメント
「 羅生門 」「 七人の侍 」に並ぶ黒澤の代表作と言えば本作ではないだろうか。
30年間市役所の仕事を真面目に淡々とこなしてきた主人公が、ある日余命宣告されたことをきっかけに、自分の人生を見つめ直していく物語だ。
これまでも黒澤はヒューマニズムをテーマにした作品を多く制作してきたが、なかでも顕著に表れている作品と言えるだろう。
タイトルの通り、人として「 生きる 」ということはどういうことなのか。
哲学的な要素も含む本作は、人生に悩み行き詰まった人にこそ見てほしい。
七人の侍(1954)

公開日
1954年4月26日
上映時間
207分
キャスト
- 黒澤明(監督)
- 三船敏郎
- 志村喬
- 島崎雪子
- 藤原釜足
- 加東大介
- 木村功
- 千秋実
- 宮口精二
- 小杉義男
- 左卜全
- 稲葉義男
- 土屋嘉男
- 東野英治郎
- 上田吉二郎
- 多々良純
- 仲代達矢
- 津島恵子
コメント
世界中の映画ファンに今なお愛され続ける本作は、映画業界にも大きな影響を与えた作品だ。
貧しい村に襲いくる野武士たちを撃退するため、農民たちが探し出した用心棒7人。
複数のカメラを使用した迫力のある乱闘シーンはさることながら、それぞれの登場人物が持つキャラクター性が作品の魅力を引き出してくれる。
筆者はやはり三船敏郎演じる菊千代がお気に入りなのだが、見る人によって好きな人物が違うのもおもしろい。
ラストシーンの名台詞など、見たあとに語り合いたくなる不朽の名作だ。
生きものの記録(1955)

公開日
1955年11月22日
上映時間
113分
キャスト
- 黒澤明(監督)
- 三船敏郎
- 東郷晴子
- 志村喬
- 千秋実
- 清水将夫
- 三好栄子
- 青山京子
- 根岸明美
- 千石規子
- 太刀川洋一
- 東野英治郎
- 佐田豊
- 藤原釜足
コメント
本作は、原水爆という大きな脅威をテーマに描いた社会派作品。
原水爆の恐怖から逃れるため、ある歯科医の男が家族で南米に移住しようと計画するが、周囲からは妄想だと言われ信じてもらえず、やがて孤立してしまうストーリーだ。
戦争反対を訴えてきた黒澤が、原爆の危険性を真正面から描く。