ウォール街モノの作品で僕が好きなのは、「 ウルフ・オブ・ウォール・ストリート 」ですね。
「 俺にこのペンを売ってみろ 」
このセリフは有名ですよね。
NYのストリップクラブで働くダンサーたちがリーマンショック後に職を失い、なんとかしてお金を得るためにストリップクラブに来る男性客から大金を奪った物語。
軽快な音楽とともに犯罪に手を染めていくダンサーたち。
どん底から這い上がるためには、彼女たちに残された手段は犯罪しかありませんでした。
これが実際にあった事件かと思うと驚きの連続ですが、全世界を不景気にしてしまったウォール街で働く男性たちへの彼女たちの復讐劇になっていて、リーマンショックの裏で起きていた事実を知ることができます。
ハスラーズ
あらすじ
年老いた祖母を養うため、ストリップクラブで働くデスティニー。トップダンサーとして活躍するラモーナからストリッパーの基本を学び、稼げるようになった彼女は安定した生活を送っていた。しかし、国際金融危機による大不況が押し寄せる。苦境に陥った彼女たちは他のダンサー仲間と共に、ウォール街の男たちから大金を巻き上げる計画を企てる。
公開日
2020年2月7日
上映時間
110分
キャスト
- ローリーン・スカファリア(監督)
- コンスタンス・ウー
- ジェニファー・ロペス
- キキ・パーマー
- リリ・ラインハート
- カーディ・B
予告編
考察・感想レビュー
好きだった点
女性監督の作品で監督自身が脚本・プロデユーサーも務めたこともあり、女性視点の作品になっていた点。
男性はあくまでダンサーたちの「 カモ 」であって、女性たちは彼らのお金が目当てなだけです。
それなのに、そのことに全く気がついていないウォオール街で働く男性たち。
男性はたくさん登場するけれど、ヒーローはいなくて、女性が這い上がっていく様子だけに焦点を当てた作品は初めて見た気がします。
犯罪に手を染めてしまうダンサーたちですが、軽快な音楽とともに描かれる彼女たちの犯罪はとても痛快でした。
この作品の世界観は、女性スタッフによる世界だからこそ描けた作品だと感じました。
嫌いだった点
女性が作った作品だからこそ裏を返せば、女性の醜い点も描かれていた点。
ダンサーたちが控え室でかわす会話は正直かなり下品です。
男性の脚本家だったら書けないようにセリフが続きます。
その下品さもこの作品の1つではありますが、ちょっと驚いてしまいました。
見どころ
「 ハスラーズ 」の見どころは、何と言ってもジェニファー・ロペスでしょう。
今作を見ると理解できます。
まずは50歳にしてあのスタイル。
彼女の肉体美には女性であっても憧れてしまいます。
そして、繰り広げられるポールダンス。
この役をやるにあたり3ヶ月の特訓をしたそうですが、さすがジェニロペと思ってしまいました。
彼女の色気には本当にびっくりしましたね。
さらに、役柄の姉御も彼女そのままのような気がして、ジェニファー・ロペス扮するラモーナをみんなが慕うのは当然だと思いました。
もし私もあの場にいたら絶対ついていってしまいます。
それくらいかっこいいジェニファー・ロペスを見ることができます。
この作品で新たに彼女のファンになった女性はたくさんいるはずです。
まとめ
ストリッパーダンサーたちが犯罪に手を染めていく様子を描いた「 ハスラーズ 」
終始、女性視点で描かれていて、良くも悪くも女性の世界を知ることができた作品でした。
そして、この作品を見た人の多くは、ジェニファー・ロペスの虜になること間違いなしです。