【 厳選 】ホロコーストを題材にした映画まとめ

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戦場のピアニスト(2002)

©The Pianist

原題(英題)

The Pianist

公開日

2003年2月15日(日本初公開)

上映時間

150分

キャスト

  • ロマン・ポランスキー(監督)
  • エイドリアン・ブロディ
  • トーマス・クレッチマン
  • フランク・フィンレイ
  • モーリン・リップマン
  • エミリア・フォックス
  • エド・ストッパード
  • ジュリア・レイナー
  • ジェシカ・ケイト・マイヤー
  • ミハウ・ジェブロフスキー

考察レビュー

自らもホロコーストを経験した名匠、ロマン・ポランスキーの代表作。

「 シンドラーのリスト 」と同じく、こちらも実在の人物でユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験を基にしている。

ポランスキー自身がホロコースト被害者であるにも関わらず、「 シンドラーのリスト 」のような感傷はなく、物語は淡々と進んでいく。

主人公のシュピルマンの眼前には餓死や殺害の恐怖が常に迫っているが、それらはあくまで客観的に淡々と描かれる。

「 シンドラーのリスト 」と反対の方向性でありながら、こちらも批評的に大成功し、米アカデミー賞で監督賞、主演男優賞、脚色賞を受賞した。

ヒトラーの贋札(2006)

©Die Falscher

原題(英題)

Die Falscher

公開日

2008年1月19日

上映時間

96分

キャスト

  • ステファン・ルツォビッキー(監督・脚本)
  • カール・マルコビクス
  • アウグスト・ディール
  • デービト・シュトリーゾフ
  • マリー・ボイマー
  • ドロレス・チャップリン

考察レビュー

こちらも実話を基にした作品。

強制収容所でナチスに敵国イギリスの偽造ポンド紙幣を作らされた、ユダヤ人印刷工らを主人公としている。

「 シンドラーのリスト 」「 戦場のピアニスト 」がホロコーストを表側から描いた作品とすれば、本作は本筋から外れた三面記事的な魅力がある。

事件の当事者であるスロバキア生まれの印刷業者、アドルフ・ブルガーの自伝を原作としている。

米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した。

サウルの息子(2015)

©Saul fia

原題(英題)

Saul fia

公開日

2016年1月23日

上映時間

107分

キャスト

  • ネメシュ・ラースロー(監督)
  • ルーリグ・ゲーザ
  • モルナール・レべンテ
  • ユルス・レチン
  • トッド・シャルモン
  • ジョーテール・シャーンドル

考察レビュー

国際市場に出てくることがめずらしい、ハンガリー産の映画。

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台に、ユダヤ人のささやかな反逆を描いている。

横長のビスタサイズが主流の現代において、あえて縦長のスタンダードサイズを使って画面を狭くしており、画面から心理的な圧迫感を感じさせる。

物語は開始した時点から絶望的で、予想通りの悲劇の結末を迎えるが、最後にささやかな希望を見せる。

150万ユーロ(約2億4,638万)と国際市場に出てくる商業作品としては異例なほどの低予算で製作されたが、高く評価され、カンヌ国際映画祭グランプリ、米アカデミー賞国際長編映画賞など数々の賞を受賞した。

関心領域(2023)

©The Zone of Interest

原題(英題)

The Zone of Interest

公開日

2024年5月24日

上映時間

105分

キャスト

  • ジョナサン・グレイザー(監督)
  • クリスティアン・フリーデル
  • サンドラ・ヒュラー

考察レビュー

アウシュヴィッツ強制収容所所長のルドルフ・フェルディナント・ヘスを主人公に、ホロコーストを加害者側から描いためずらしい作品。

ホロコーストに関する直接的な描写は避けられており、まるで製品の商談でもするようにユダヤ人を焼却する効率的な焼却炉の話をするなど、客観的な描写を貫いている。

原作者のマーティン・エイミスも監督、脚本のジョナサン・グレイザーもイギリス人だが、ほぼ全編ドイツ語で英語のセリフは一言もない。

当事者でないどころか、外国人のクリエイターが作ったからこそできる徹底した客観表現なのかもしれない。

カンヌ国際映画祭グランプリ、米アカデミー賞国際長編映画賞など数々の賞を受賞した。

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執筆者

文・ライター:ニコ・トスカーニ

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