【 超厳選 】クリント・イーストウッドの魅力、おすすめ作品を紹介

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「 ダーティハリー 」シリーズをはじめ、西部劇界のスターとして名を馳せるクリント・イーストウッド。

俳優としてはもちろん、アカデミー監督賞を受賞した監督作「 許されざる者 」(1992)「 ミリオンダラー・ベイビー 」(2004)など、演出面でもその才能を発揮している。

映画界で知らない者はいないほど偉大な存在となったイーストウッドだが、実は俳優としての下積み時代も長く経験している。

今回は、そんなクリント・イーストウッドの過去を振り返りながら、その魅力に迫っていく。

イーストウッドを語る上で欠かせないおすすめ作品もピックアップして紹介するので、ぜひ注目してほしい。

目次

クリント・イーストウッドとは

  • 誕生日:1930年5月31日
  • 出身地:アメリカ(カリフォルニア州サンフランシスコ)
  • 本名:クリント・イーストウッド・ジュニア

工場勤務や陸軍入隊を経て、俳優としての下積み時代を経験

カリフォルニアのサンフランシスコで生まれたイーストウッドは、学業の成績があまりよくない一方で、スポーツや音楽の才能に秀でた子どもだったという。

高校卒業後は、工場勤務やライフガード、陸軍入隊を経験したのち、ロサンゼルス・シティー・カレッジにて演技について学ぶ日々を過ごす。

また、この時期に参加したマリブのパーティーで映画監督のハワード・ホークスやジョン・フォードに出会ったことは、のちの彼の人生に大きな影響を与えることに。

映画の道を志し、ユニバーサル・ピクチャーズと契約したイーストウッドであったが、数々のオーディションに落選する日々を送る。

なんとか端役をもらいながら、主演を夢見て努力を続ける下積み時代を過ごした。

西部劇ドラマ「 ローハイド 」で一気にブレイク!

イーストウッドが俳優としての才能を開花させるきっかけとなったのは、人気西部劇シリーズの「 ローハイド 」だろう。

イーストウッドは本作の副隊長を演じ、そのハンサムな見た目と、ユーモアで独自性のある演技に注目が集まった。

撮影はアリゾナ州からスタートし、1日平均12時間の撮影を週6日で行うなど、非常にハードなスケジュールだったという。

彼の演技について、一部の批評家からは批判的な声が上がったが、俳優としてのキャリアを築く上で重要な作品となったことは間違いない。

マカロニ・ウエスタン作品出演でスターの座を確立

イーストウッドが主人公のガンマンを演じた、セルジオ・レオーネ監督の「 荒野の用心棒 」(1964)が世界的なヒットを記録。

「 ローハイド 」で心身ともに疲弊していたイーストウッドであったが、「 荒野の用心棒 」の脚本が黒澤明の「 用心棒 」(1961)をもとにしていると気付き、オファーを承諾したという。

その後、マカロニ・ウエスタンブームのなか制作された「 ダーティハリー 」(1971)がシリーズを通した大ヒットを飛ばし、映画界のスターとして知られるようになった。

俳優としての地位を確立したイーストウッドは、監督としても精力的に映画制作に取り組み、俳優・監督の二刀流で現在も多くの映画ファンを魅了する存在となった。

絶対見ておきたい作品はこれ!

さまざまな職業や陸軍入隊を経験し、俳優としてのキャリアを積んできたイーストウッドならではの演技が光るおすすめ作品を厳選した。

  • 荒野の用心棒(1964)
  • ダーティハリー(1971)
  • 許されざる者(1992)
  • ミリオンダラー・ベイビー(2004)

代表作ともいえる西部劇作品をはじめ、ヒューマンドラマを描いたアカデミー賞受賞作品など、実に幅広いジャンルに挑戦している彼の姿に注目してほしい。

荒野の用心棒(1964)

©Il magnifico straniero

原題(英題)

Il magnifico straniero

公開日

1965年12月25日(日本初公開)

上映時間

99分

キャスト

  • セルジオ・レオーネ(監督)
  • クリント・イーストウッド
  • マリアンネ・コッホ
  • ジャン・マリア・ボロンテ
  • ボルフガング・ルクシー
  • ジークハルト・ルップ
  • ヨゼフ・エッガー

コメント

当時はほとんど無名であった映画監督のセルジオ・レオーネが、黒澤明の「 用心棒 」に強く感銘を受け制作した作品。

流れ者である名無しの男がメキシコ国境付近の小さな町を訪れ、そこで対立する2つの勢力を激突させることで、町に平和をもたらすストーリー。

主人公のガンマンをイーストウッドが演じ、そのクールなキャラクターと魅力的な立ち姿が多くの視聴者を魅了した。

ポンチョと青いジーンズ、帽子に葉巻と、衣装から役作りにこだわって制作された。

イーストウッドを世界的な人気俳優へと導いた本作は、彼を語る上で欠かせない作品である。

黒澤には無許可で制作されたため、東宝を巻き込んでトラブルになったことでも話題となった。

「 ドル箱三部作 」として知られる続編の「 夕陽のガンマン 」(1966)「 続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 」(1967)もあわせて見てみてほしい。

ダーティハリー(1971)

©Dirty Harry

原題(英題)

Dirty Harry

公開日

1972年2月11日

上映時間

102分

キャスト

  • ドン・シーゲル(監督)
  • クリント・イーストウッド
  • レニ・サントーニ
  • アンディ・ロビンソン
  • ハリー・ガーディノ
  • ジョン・バーノン
  • ジョン・ラーチ
  • ジョン・ミッチャム
  • アルバート・ポップウェル

コメント

マカロニ・ウエスタン作品として挙げられることの多い本作は、イーストウッドの俳優としての地位を確かなものにした重要な作品だ。

サンフランシスコを舞台に繰り広げられる、汚れ仕事を請け負う刑事と連続殺人犯との攻防を描いたアクション作品である。

イーストウッド演じる主人公の刑事、ハリー・キャラハンは、自身の信念を重んじるが故にアウトローな思考を持つ、一言で言えば暴力的なキャラクターだ。

痛快かつハラハラする銃撃戦、ハリーの決め台詞など、どの場面を切り取ってもかっこいい見どころ満載の西部劇となっている。

のちのアメリカアクション映画界の基盤となった本作は、シリーズものとして第5作まで制作された。

シリーズの中でも特に暴力的な「 ダーティハリー4 」(1984)はイーストウッド自身が監督を務めているので、そちらも注目だ。

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