「 シンデレラ 」の映画情報・あらすじ・レビュー

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Amazing!

物語が始まった瞬間からリズムを刻まずにはいられない。

ストーリーはシンプルながらメッセージ性があり、楽曲セレクト・アレンジセンスの良さに唸るミュージカル作品だ。

目次

シンデレラ

シンデレラ
©︎シンデレラ

あらすじ

自らデザインしたドレスを売る店を経営したいと夢を抱く若いシンデレラは、ロバート王子に見初められ、舞踏会で販売のつてを得るチャンスを掴む。しかし、継母はそんな彼女の夢を非現実とみなし、結婚こそが女の幸せとゆずらず、自身の娘2人と共に出かけてしまう。シンデレラが悲しみに暮れる中、ファビュラス・ゴッドマザーが現れて彼女に魔法をかける。やがて王子と再会した彼女は、お互いの気持ちを知るが、自身の夢も諦めきれなかった。

公開日

2021年9月3日

原題

Cinderella

上映時間 

1時間52分

キャスト

  • ケイ・キャノン(脚本・監督)
  • カミラ・カベロ
  • イディナ・メンゼル
  • ニコラス・ガリツィン

予告編

考察・感想レビュー

シンデレラ
 ©︎シンデレラ

コロナ禍の影響でAmazonにて限定公開された今作。

音響設備の整った映画館で見たかった。

劇場公開されていたら、間違いなく話題をさらったであろうクオリティの高さ。

公開されなかったのが悔しすぎる。

エラ(主人公)を演じた歌手のカミラ・カベロは勿論のこと、継母役に「 アナ雪 」エルサ役のイディナ・メンゼルなど。

音楽に関わりのある俳優陣が大集結。

彼らがクイーンやジャネット・ジャクソンなどの大ヒットナンバーを歌い踊る。

イディナが歌うマドンナは激レアだし、ピョンピョン跳ねながら歌うカミラは悶絶級にキュート。

伸びやかでキラキラした歌声はいつまででも聴いていたいと願ってしまうほど。

イディナのソロがトップバッターかと思わせておいて寸止めする監督も上手い。

ニコラス・ガリツィン(王子役)は、今作でも多才ぶりを発揮しているし、トニー賞受賞歴のあるビリー・ポーター扮するゴッドマザーのファッショニスタぶりも目見麗しい。

王国のお触れは粋なラップ、カミラが歌うオリジナル曲「 Million To One 」も激アツでエンドレスリピート確定だ。

今作に登場する若者たちは、古い世代から続くジェンダー像を押しつけられ、エラも王子も悪習だと知りながら抜け出す手段を持てずにいる。

そんな2人なのに「 結婚 」となった途端、相手を型にはめようとしてしまうのが考えさせられた。

王位についた途端、変わってしまった国王や、夢を諦め娘たちに結婚を諭すようになった継母のように、

人は失いたくないものができた途端、新しいことに挑戦することが怖くなってしまうものなのだろう。

そうして諦めた大人たちにより、悪習は続いてきたのだ。

まとめ

2021年に14年前にHIV陽性と診断されていたことをカミングアウトしたビリー・ポーターの起用やバラエティ豊かな配役にも、キャノン監督のメッセージ性を感じさせられた。

ビリーのジェンダーだけでなく年齢すらも飛び越えた、51歳とは思えないパワフルな歌とダンスにぜひ注目してほしい。

「 ピッチ・パーフェクト 」も良かったけど、さらにレベルアップし完成度の高い今作をみせてくれたケイ・キャノン監督の今後を要チェック!

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