SF映画が好きでよく見るのですが、ロシアのSF作品は久しぶりでした。
アンドレイ・タルコフスキー監督の「 惑星ソラリス 」以来。
ロシア映画は退屈かと思いきや、実際に見るとハリウッド映画並みに引き込まれてしまいました。
SFでよくある人類誕生の謎や、その鍵を握るエイリアンが登場するので、気になる人は是非ご覧ください。
ワールドエンド
あらすじ
人類誕生に秘められた謎と、人類とエイリアンとの戦いを描いたロシア製SF大作。 遠くない未来、宇宙空間から飛来した放射線によって全世界で電力が喪失するブラックアウトが発生する。 月の陰になっていた一部の地域だけが被害を免れ、ロシア軍特殊部隊が調査を開始するが、正体不明の敵の襲撃により次々と部隊は全滅してゆく。
公開日
2020年6月12日(PG12)
上映時間
154分
キャスト
- イゴール・バラノフ(監督)
- ピョートル・ヒョードルフ
- アレクセイ・チャドフ
- スベトラーナ・イワノーワ
予告編
考察・感想レビュー
好きだった点
ハリウッド並みの銃撃戦シーンが爽快でした。
ロシア特殊部隊スペツナズ vs 謎の生物兵器と化した人類の戦いは圧巻。
嫌いだった点
通信手段が通じなくなるのに、テレビや携帯、無線が普通に使われているシーンがあったのが残念でした。
「 生存サークル 」以外だけ使えない設定だったのかな?
最後のシーンも、少しオチがわかりにくかったので残念な気がしました。
コアなSF好きには、受け入れられる作品なのかもしれませんが。
見どころ
モスクワを中心とした「 生存サークル 」以外の場所がブラックアウトします。
そのブラックアウトした場所にロシア特殊部隊スペツナズが偵察に行き、生物兵器と化した同じ人類と交戦します。
20万年前に地球にやってきたエイリアンであるイドが、人類誕生の謎を明かしたり、敵のエイリアンを倒す手助けをしたりします。
生物兵器と化した人類は、敵のエイリアンが操っていたという設定です。
けれども、味方だと思っていたエイリアンのイドを信用できない地球人の1人がイドを殺してしまいます。
それから、遥か彼方からやってきたエイリアンが乗っている宇宙船が地球に降り立ちます。
宇宙船の入り口が開きますが、中からエイリアンは降りてきません。
数少ない生き残りの人類が宇宙船に乗り込み、エイリアンがコールドスリープしているところを殺していきます。
けれども、エイリアンの子供だけは殺しませんでした。
そこで物語は終わり、終わった感想は少し残念な気がしました。
とはいえ、本格SF的要素が満載でして、楽しめる作品でした。
本格SF作品が好きな人には、より楽しめるのではと思います。
まとめ
予告編を見た時は、ジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演の「 ニューヨーク1997 」や「 エスケープ・フロム・L.A. 」、
あるいは、トム・クルーズ主演「 オール・ユー・ニード・イズ・キル 」に、雰囲気が似ているように感じました。
しかし、蓋を開けてみれば本格SF作品でした。
はるか彼方から飛来したエイリアンが鍵を握ります。
聖書にあるように「 人間は神に似せられて創造された 」
アクション作品としても楽しめます。