「 SKIN スキン 」の映画情報・あらすじ・レビュー(実話)

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実話を元にした本作は、過激な差別主義者「 レイシスト 」を脱退するまでの壮絶な体験を描いたドラマです。

「 人は変われるんだ! 」というドラマに否定的な人であっても、人は変われる可能性があることを認めざるを得ない傑作

本作の魅力や、強烈だった演出の数々をご紹介します。

目次

SKIN スキン

SKIN スキン
©︎SKIN スキン

公開日

2020年6月26日

上映時間

118

キャスト

  • ガイ・ナティーヴ(監督)
  • ジェイミー・ベル
  • ダニエル・マクドナルド
  • ダニエル・ヘンシュオール

予告編

考察・感想レビュー

SKIN スキン
©︎SKIN スキン

好きだった点

ブライアンの苦悩や葛藤の描き方に妥協がなかった点。

ブライアンがレイシストを脱退するまでの苦悩、脱退を決意してから受ける報復などが徹底的に描かれる。

どんな根深い組織も、足を洗うのがどれだけ困難なのかは多くの映画で描かれています。

本作の舞台は2000年代。

決して遠い昔の話ではなく、違う国で起きた身近な物語でもあるのです。

それだけに、人間を変えるのにどれほどの苦労や苦痛があるのかを真っ向から描いており、とても見応えのある作品。

本作はブライアンの母親代わりとなったレイシストの女性、ブライアンが心を許したシングルマザーが登場します。

シングルマザーはレイシストを嫌っていますが、それぞれの母親の強さや苦悩を描いている点も印象的。

ある意味、子を持つ親が見ても心に残る作品だと思いました。

嫌いだった点

R-15指定作品なのに、ベッドシーンですごく雑なモザイクが入っていてちょっと冷めてしまいました。

別にポルノ作品ではないので、作品テイストを尊重して修正しないほうが良かったのでは?

見どころ

ブライアンが辿った壮絶な過去を知った上で見る作品のエンドロール。

最終的にブライアンはタトゥーの除去に成功しますが、その後の彼の表情にとても感動しました。

公式サイトに「 本作最大のポイントはタトゥーを消し去ったブライアンの顔のインパクト 」

と書かれていますが、それは本編ではなくエンドロールのことを指しているのだと思います。

エンドロールでは、ブライアン・ワイドナー本人が顔のタトゥーを除去してく様子を写真で紹介していました。

徐々に表情が柔らかくなり、最後には優しい笑顔を見せているのです。

この表情の変化を見るだけでも、1800円払って見る価値があると思います!

タトゥー除去シーンは強烈でした。

タトゥーを入れているシーンはそれほど痛そうに見えないのですが、除去の際は拷問を受けているかの如く苦しんでいました。

疑問点と考察

あれほどインパクトあるタトゥー除去シーンを見ると、あそこまで辛いものなのか?と感じてしまいます。

調べてみると病院の広告では「 痛みもなく、すぐできる 」などと書いてありますが、

実体験を紹介する記事を読むと「 頻繁に血がにじむし、常に皮膚を引っ張られている感覚がある 」というおぞましいタトゥー除去の実態がありました。

ブライアンのレイシストを脱退する決意を印象的に描くのに、タトゥー除去という演出ほど最適なものはないのでは?

と改めて感じました。

まとめ

©︎SKIN スキン

実話を題材にした作品と聞くと、どうしても感動モノを想像してしまいがちです。

もちろん本作も感動作であることは間違いありませんが、ラストに至るまでの苦労が尋常ではありません。

組織を抜けようとすれば、自分や大切な人の命にさえ危険が及んでいたかも知れない

そんな恐怖から這い上がってきた実話だからこそ、安っぽい感動作では味わえない感動を噛み締められる作品でした。

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