クリスマス休暇に同性の恋人アビーを連れて実家に帰ったハーパー。
しかし「 完璧 」を求める両親に、ハーパーは自分がゲイであることを言えません。
実家で楽しいクリスマスを過ごすはずが、2人の関係を隠し続けていることでアビーとハーパーはすれ違うことに。
さらに家族が抱えるそれぞれの問題も出てきてしまいます。
アビーとハーパーの関係だけでなく「 家族 」について考えさせられる作品です。
ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト

あらすじ
クリスマスに同性の恋人であるハーパーの実家に招待され、そこで彼女にプロポーズするつもりでいたアビー。だが実はハーパーは家族にカミングアウトしておらず、2人の関係も隠していることが判明する。
公開日
2021年3月3日
原題
Happiest Season
上映時間
102分
キャスト
- クレア・デュヴァル(監督)
- クリステン・スチュワート
- マッケンジー・デイヴィス
- アリソン・ブリー
- ダニエル・レヴィ
予告編
考察・感想レビュー

好きだった点
アビーとハーパーのカップルが冒頭から可愛くて、愛に溢れる世界に魅せられてしまいます。
ゲイカップルとか関係なく、こんな関係いいなーと思ってしまうほど本当にキュートな2人です。
だからこそ、ハーパーが実家に帰った後にスレ違ってしまう2人を見ると、余計に切なくなってしまい応援したくなります。
ずっと幸せでいて欲しいと思ってしまうカップルがアビーとハーパーでした。
嫌いだった点
本作はクリスマス休暇に実家に帰るという作品。
なのに「 なぜ3月3日に配信なの? 」と思ってしまいました。
色んな事情があるのでしょうが、アメリカでは11月25日に配信が始まり、クリスマスに向けられていました。
できればクリスマス前に配信して欲しかったなと思いました。
でもその分、クリスマス近くにもう1回見たいとも思えました。
見どころ
ロマンティックコメディーではなく、笑いあり涙ありドタバタありのハートフルコメディだと思います。
もちろんアビーとハーパーの愛を描いたラブストーリーでもありますが、家族みんなで楽める作品でもありますね。
家族というものについて考えさせられるため、ラストの展開には心が暖かくなって涙してしまうかもしれません。
思い切り笑えるし、感動してウルウルするし、家族の絆に心温まるし。
多くの感情が芽生えて、心から楽しむことができる作品でした。
副題にある通り、本作は「 私たちのカミングアウト 」です。
ゲイであることを家族に隠すハーパーだけでなく、3姉妹それぞれが秘密や、皆に言えないことを隠し続けて生活していました。
なんと母親も同じだったのです。
それは完璧を求める父親を失望させたくないという思いからでしたが、それが偽りの家族にしていました。
「 父 」という存在の描き方は、日本に通じるものを感じます。
でもそれぞれが本当の自分を曝け出し、父親はそんな娘たちを受け入れたことで、本当の家族になることができました。
そのきっかけとなったのはクリスマスに家族全員が集まったからです。
今はまだなかなか実家に帰れない時期が続いていますが、家族と会いたいと改めて思ってしまいました。
まとめ

カミングアウトすることへの覚悟を描いた映画「 ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト 」
誰にでも秘密はありますよね。
それをカミングアウトして本当の自分を見せたとき、そこには本物の幸せが待っているのです。