地球外生命体(エイリアン)の侵略から9年後。
ストーリーの舞台は完全に支配された世界。
全ては“統治者”とよばれるエイリアンらの管理下に置かれる。
人々の貧困、荒廃した街。
このままでは地球の資源が全て奪い尽くされてしまう。
この状況を打ち破るため、密かにレジスタンスが集結。
「 猿の惑星 創世記 」のルパート・ワイアット監督が手がけた近未来SFサスペンス!
囚われた国家

あらすじ
2027年、シカゴ。地球外生命体による突然の侵略から9年経ち、アメリカ政府は「統治者」と呼ばれるエイリアンの傀儡と化し、人々は徹底した監視の下に置かれていた。貧富の差はかつてないほど拡大し、自由を求める人々によって秘かにレジスタンス・グループが結成される。彼らは、統治者により市内スタジアムで開催される団結集会を狙って周到な爆弾テロを計画していた。
公開日
2020年4月3日
上映時間
109分
キャスト
- ルパート・ワイアット(監督)
- ジョン・グッドマン
- アシュトン・サンダース
- ジョナサン・メジャーズ
- ヴェラ・ファーミガ
予告編
考察・感想レビュー

好きだった点
テーマが斬新です。
これまでの作品ではエイリアンの地球侵略、ビーム飛び交う全面戦争やコンタクトを試みる作品もありましたね。
今作ではそういった出来事が全て終了、すでに支配下という設定。
警察側との連携、エイリアン言語の通訳もいます。
人々の首にはGPSが埋め込まれ、常に監視状態。
法律違反者は地球外追放。
いざとなれば、彼らは全電力を奪うことも可能。
“統治者”の言うことに完全に「 はい 」としか言えない状況です。
自由の為に抗う者たち。
終わったと思われていた抵抗に、もう一度火をつける。
もちろん展開も素晴らしいです。
嫌いだった点
淡々と進みすぎて、レジスタンスたちのキャラがかなり薄く感じました。
多くの人々ができないことに命がけで踏み切るわけなので、もっと感情の起伏などあってもよかったのかなと。
掘り下げてほしかったです。
ポスターや予告で、一際目を引く銃口付きのロボット。
立ってるだけで結局なんなのか不明。
活躍を期待していただけに残念。
見どころ
諦めないレジスタンスの勇姿。
警察の捜査やドローン軍団による監視もある為、メンバー間のやりとりは新聞の広告欄やハトを使用。
地味ではありますが爆破テロまでの緻密な準備。
計画実行のため、レジスタンスが皆でエレベーターに乗るシーン。
終始無言。
表情から覚悟が伝わりました。
1人では不可能なことも仲間がいれば可能性は0ではない。
序盤から様々な伏線があり、最後にしっかり繋がります。
忘れてはならないのが、謎の女性を演じるヴェラ・ファーミガ。
出演シーンが多いわけではないのに、存在感がすごい。

冒頭で人々がエリアンに遭遇したばかりのシーンがあるのですが、遠距離から無惨に殺されるという圧倒的力の差がありました。
しかしながら、ストーリー後半にテロを起こした時に登場したエイリアンはレジスタンス2人になぜか苦戦。
エイリアンの装備が違ったのか、タイプ(種族)がやや異なっていたのかと。
エイリアンの素性は最後まで謎のままでした。
まとめ

いつの日か起こり得る未来を描いた作品。
映画の話だといって安心していられるのも今だけかもしれません。
従うか、抗うか。
ジョン・グッドマン演じる警察司令官がとても印象的な言葉を残していました。
「 味方はいる。未来は君次第だ 」
ヴェラ・ファーミガ、ジョン・グッドマンは、味のある俳優ですよね。
ヴェラ・ファーミガは「 トレイン・ミッション 」などに出演していまして、異様な存在感を放っています。
ジョン・グッドマンは、「 キングコング 髑髏島の巨神 」「10 クローバーフィールド・レーン 」などに出演しています。