「 カラミティ 」考察レビュー、マーサ・ジェーン・カナリーの幼き日と覚醒の物語

カラミティ

管理人

映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネームLEDMAXIさんからの投稿レビューです。

時はアメリカ大西部開拓時代。

実在した女傑カラミティ・ジェーン(マーサ・ジェーン・カナリー / 185651日 〜 190381日)の幼き日と覚醒の物語。

現代日本人には馴染みの薄い西部劇の時代。

言い換えればアメリカ版「 ムーラン(実写版)」と捉えると分かりやすい。

ジェンダーレスが標準化していく現代に比べて、以上に「 男は男、女は女 」で在ることが責務だった時代では、単純に異端分子は放逐される。

その不寛容の在り方に対する1つの解を伝えている。

 

画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

カラミティ

カラミティ

©カラミティ

公開日

2021年9月23

原題

Calamity, une enfance de Martha Jane Cannary

上映時間 

82分

キャスト

  • レミ・シャイエ(監督)
  • サロメ・ブルバン
  • アレクサンドラ・ラミー
  • アレクシ・トマシアン

予告編

公式サイト

カラミティ

作品評価

作品評価
映像
(5.0)
脚本
(4.0)
キャスト
(4.0)
音楽(BGM)
(3.5)
リピート度
(4.0)
グロ度
(1.0)
総合評価
(4.5)

カラミティ(感想レビュー)

カラミティ

©カラミティ

コロンブスがアメリカ大陸を発見した大航海時代 〜 西暦1500年代末期 〜 1600年代初頭。

ヨーロッパ諸国による本格的な植民地化が始まり、原住民を迫害し騙すように土地を得る。

ここまでの時代が「 ポカホンタス 」で描かれた時代である。

その後に大規模な移民が始まり、母国から新天地を目指したヨーロッパ人は生活を営み、子を産みアメリカ人となっていった。

彼等は常に新しい資源と土地を求めて移住。

1800年代、生活圏を拡大する西部大開拓時代が活性化していった。

今作でマーサの家族や団体が、平原を旅しているであろう時代、東海岸側では「 南北戦争 」が勃発していた時代でもある。

そんな差別主義の解放が求められ始めた新時代に、マーサは「 男は男、女は女 」で在ることで、安穏とする人生から性別を解放し「 成果 」によって人々の縛られた概念を解放していった。

ジャンヌ・ダルクには出来ずとも、ムーランやマーサはやってのけた!

映画ならではの綺麗事なのは重々理解しなくてはならないが、人が求める夢を押さえ込む悲観的な思想は知らなくてよい。

特に子供たちには憧れる未来を目指して欲しい。

その過程で多くの試練に出会えれば、真剣にぶつかりクリアすることで成長し、自身が発する言葉に重さが生まれる。

この思想を常に流転させるのは、アメリカ人の本質なのかもしれない。

1853年にフランス人のアレックス・トクヴィルは、下記のように評した。

「 アメリカ国民は種々他国で先祖を縛りつけた土地や村から離れ自由の新天地に渡った。縛られない根無し草ゆえに常に移動し発展を求めてきた 」

異端的で理解が得られず斬新であり、問題を起こせば「 疫病神(カラミティ)」と言われる。

しかし、常に新しい時代の橋渡しをしていったのはカラミティたちである。

美しいラインレスで描かれるアニメーションと背景は、雄大な大地・空と人々の心の在り方を示し、アメリカ人の良き本質を描き伝えている作品。

まとめ

カラミティ

©カラミティ

とても美しい映像美に溢れている。

アースカラーで描かれた鈴木英人のイラストレーション的に感じた。

今後、欧米で製作されるアニメの主軸になるでしょう。

作品の感動は見て下さい。

そして知って下さい。

アメリカの歴史を!