タイムループ系作品の中でも本作は別格の面白さ。
日本のライトノベル「 All You Need Is Kill 」が原作です。
正直、原作読まなくてもめちゃくちゃ面白い。
オール・ユー・ニード・イズ・キル
公開日
2014年7月4日
上映時間
113分
キャスト
- ダグ・リーマン(監督)
- トム・クルーズ
- エミリー・ブラント
予告編
考察・感想レビュー
好きだった点
僕はストーリー構成が大好きでした。
話自体は、分かりやすいかと言われたら決してそうではありません。
やはりタイムループ系作品は、話が複雑になる傾向がありますよね。
「 オメガ、アルファ、ギタイ 」 vs 人類という構図でして、トム・クルーズとエミリー・ブラントの存在感が際立ってました。
嫌いだった点
あえて言うのであれば、タイムループがくどい。
同じシーンがこれでもかと言うほど繰り返されるので、そこの部分を嫌いな人は嫌いなのかなとも思いました。
見どころ
死ぬ度に超人ソルジャーへと変貌していくウィリアム・ケイジに注目。
最初は血を見るだけで失神すると発言するほど弱いケイジが、死を乗り越える度に強くなります。
死を乗り越えるというよりも、実際に死んでいるのですが。
最後はヘルメットすら不要だと、代わりに武器をくれと。
意外と見てない人多い説
アンケート取ったら33%の人が見たことないという結果に。
これを見ずして何を見るのだと。
意外と見てない人が多いなという印象ですね。
オメガ
全ギタイ(敵)の親玉的存在。
ラスボスです。
オメガを倒さない限り、人類に勝ち目なし。
オメガ以外はドローンであり、アルファが死ぬと時が巻き戻るという仕組みです。
アルファ
約600万体に1体存在するオメガの右腕的存在。
時を操る能力を保有。
もはやサノスです。
アルファの血を浴びた者もまた、タイムループ能力を得ます。
最初にたまたまケイジがアルファを殺してしまったため、ケイジはその能力を手に入れたというわけですね。
さらに詳しく言うと、血は浴びたら「 記憶を持ったまま時が巻き戻る 」
ギタイの正体
ギタイの正体は異星人ですが、親玉のオメガが死ぬと機能停止になるので、雑魚ギタイはタダのドローンと考えるといいでしょう。
ドイツの幻覚は罠だった
ドイツのダムに行っても肝心なオメガはそこにいなかった。
これはオメガの罠です。
親玉はパリに潜伏していた
ルーブル美術館の地下にオメガは存在していました。
最初のドイツダムは罠 → オメガのアジトはパリだったというオチ。
リタ・ヴラタスキ
リタ・ヴラタスキ自身も過去にアルファを殺してタイムループ能力を得ました。
その能力を利用してヴェルダン戦でギタイ軍に勝利し、「 ヴェルダンの女神 」と呼ばれていたわけですね。
リタが超人的に強い理由は、300回ほど死んでは繰り返すバトルを経験していたからです。
しっかり死なないとダメという点がミソ。
重症を負って血を抜かれるとタイムループ能力は失われます。
リタはある戦いで輸血されて能力を失いました。
ラストの謎
ラストでオメガを倒し、時間が巻き戻りハッピーエンド。
となりましたが、少し矛盾点がありましたね。
- 目覚めた時間軸がちがっている
- ギタイ軍が全滅している
時が巻き戻るのであれば、目覚める地点は最初のタイムループ時と同じなはずですが、最後だけヘリコプターの中で目覚めたケイジ。
なんで?と思った人も多かったシーンかと思います。
普通に考えれば、リタがケイジを殺す度に彼自身はタイムスリップしますが、現実世界ではリタは逮捕されているはずです。
ということを考えるとタイムループというよりは、純粋な巻き戻し。
唯一ケイジ、アルファ、オメガだけが記憶を保持したまま巻き戻しになり、他の人は記憶を保っていないという話。
オメガの能力を手に入れたケイジ
本来であれば、アルファが死ぬと自動でタイムループが発動。
オメガが死ぬとタイムループは発動しないものの、タイムループ発動タイミングを選べると思われます。
ラストでオメガの血を吸収したケイジが無意識にギタイ軍だけを全滅させて、タイムループを発動させました。
そのように考えると、ラストでケイジが目覚めた場所が違っていたのも納得がいきます。(辻褄が合う)
タイムループ作品
赤文字は特に好きな作品。
- トライアングル
- バタフライ・エフェクト(続編はクソつまらない)
- ミッション 8ミニッツ
- プリデスティネーション
- デジャヴ
- LOOPER ルーパー
- アバウトタイム
- ハッピーデスデイ
- ループ時に囚われた男
まとめ
作品としての完成度はめちゃくちゃ高い。
エミリー・ブラントは大好きな女優さんでして、「 プラダを着た悪魔 」に出演していたのは懐かしいですね。
タイムループ系作品は、少ないと思っている人が多いと思いますが、実はめちゃくちゃ多いです。
Come find me ! When you wake up !(目覚めたら私を探しに来て!)というセリフ、腕立てするリタさんが印象的でしたはい。