映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@サラダ)さんからの投稿レビューです。
結婚前はお互いがやりたいことはいつでも「 YES!」と言っていたのに、夫婦になり子供ができると、しつけとして「 NO!」しか言わなくなってしまった両親。
子供たちが不満をつのらせたことで、何にでも「 YES 」と答えなければならない「 YESデー 」を設けた家族が、それぞれの考え方を改める物語。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
YESデー ダメって言っちゃダメな日

公開日
2021年3月12日
原題
Yes Day
上映時間
89分
キャスト
- ミゲル・アルタナ(監督)
- ジェニファー・ガーナー
- エドガー・ラミレス
- ジェナ・オルテガ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
両親の性格がとても明るくポジティブだったことで、ユーモアに溢れた作品に仕上がっていました。
子供たち3人も各々が全く違うキャラクターで、彼らで笑える要素もあり、見ていて飽きません。
特に母親のキャラが強烈。
最初に流れる結婚前のアクティブな両親と、現在の両親(子供たちが何をしても「 NO 」とすべてを拒否する様子)の対比が面白かったです。
最初は無条件で「 YESデー 」を設定すると思っていましたが、きちんと宿題と勉強を頑張って勝ち取る方式がいいなと思いました。
改めて「 NO!」と否定されることで、失う好奇心や楽しみは多くあるのだと分かりました。
正しいことしかさせない親は、子供の失敗から学ぶ機会を奪っているのだと。
もし自分の親がこうだったら嫌だなと、自身が親になったときの反面教師としても見ることができます。
もちろん、明らかに良くないことはしっかりと親が導いてあげなければいけない。
親のありがたさを感じました。
子供はこういうことを普段からしたがっているんだよなーと思い知らされるというか、大人になると絶対しようなんて思わないよな、
と思うことを要求していたのが、子供心を思い出させてくれる瞬間で好きでした。
車内で子供と一緒に歌ったり、有名な歌手のステージでのシーンもあって、劇中に使われる音楽もよかったです。
最後にテントで家族が戯れるシーンは幸せそのもの。
個人的に一番トキめいたシーンでした。
嫌いだった点
長男が化学実験をして家が大変なことになったシーンで終わるのは、少しコメディ感が強かったので、最後は家族の笑いシーンで終わってほしかったかも。
ゲームでぬいぐるみを奪い合うシーンは激しかったです。
コメディ要素も充分に含んでいるので、そういった緩急があまり好きでない方には好まれないシーンだったかなと思います。
見どころ
大好きな映画「 イエスマン 」の現代版かな?と思ったりもした今作は、想定していたよりも現実的な教育方法の1つでした。
人生を楽しむことを忘れてしまっている全ての大人たちに響く作品と言えます。
両親が抱く子供たちへの葛藤も散りばめられており、現実的な問題として子育てについて考えさせられるシーンが多くありました。
親のどちらかが悪役にならなければいけないこと、子供をフォローする人が必要なこと、子供の成長を拒んではいけないことなどなど。
きっと共感できる部分が多いと思います。
短いストーリーの中に、大事なポイントが詰まっている作品です。
「 うちはYESデーなんてしないわよ!」と言いながら、主人公たちの家のパーティーに子供を送り出す親も印象的でした。
きっと他の親も「 NO!」ばかり言ってしつけているのだろうと暗に示していました。
家庭を持っている人にも、これから持つ人にも、きっと頭の片隅に残る作品だと思います。
家庭をもった途端、誰にでも起こる心の変化を、この作品は教えてくれます。
まとめ

難しいひねりもなく、ライトな映画なのに脳が勝手に「 大事なことだぞ!」と認識して記憶に残るような作品でした。
自分が家庭を持ったら「 YESデー 」を設けて、子供たちの興味や関心の行き先を知ったり、ストレス発散させてあげたりしたいと思います。
ベースとなるルールが同じ「 イエスマン 」も、とても面白いので是非。
人生を変えるきっかけになるかもしれません。