映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@もぐ)さんからの投稿レビューです。
ジョージ・クルーニー監督のSF映画。
このご時世、色々と考えさせられる作品でした。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ミッドナイト・スカイ

公開日
2020年12月23日
原題
The Midnight Sky
上映時間
118分
キャスト
- ジョージ・クルーニー(監督・主演)
- フェリシティ・ジョーンズ
- カイル・チャンドラー
- デミアン・チビル
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
映像がとにかくキレイ。
劇場公開でないのが勿体ない。
前半は短調で静か(苦手な人はここで見るのを止めちゃうかも)ですが、中盤から物語の展開が加速します。
ラストのどんでん返しが伏線も効いていて好きです。
ジョージ・クルーニーの疲れ果てた小汚いお爺さんぷりも素敵でした。
小汚いけどやっぱりジョージ・クルーニーはセクシーです。
嫌いだった点
個人的には宇宙空間での流血シーンがトラウマになりました。
あまり他の作品で見られないシーンでして、宇宙空間での流血ってこうなんだと。
そう思いつつ、宇宙服を脱いだ瞬間にバーっとくるのが何とも。
私は殺戮シーンやグロは、割と好きなタイプなのですが、この流血シーンはすごい苦手でした。
見どころ
とにかく映像。
惑星や宇宙船、星の映像が引き込まれるように綺麗です。
ほぼ音楽もないので静かな空間に身を置きたい人にはピッタリ。
ジョージ・クルーニーの具合が悪そうな演技(笑)も見応えあります。
細かい部分にメッセージやラストへの伏線があるのでじっくり見てください。
冒頭から生きることを全く諦めているような主人公なのに、なぜ人工透析を続けるのか?
取り残された少女のためなのでしょうか?
その答えは全てラストにあります。
勘の良い人なら途中で気づくかも。
私は鈍感なので全く気付きませんでした(笑)
考察レビュー

今作の伝えたいメッセージは、人間の持つ希望への活力と思われます。
絶望的な状況でありながら、登場人物はなぜか皆が希望を信じて生きています。
宇宙空間で交信も途絶えてルートも外れた宇宙飛行士たち。
私ならパニクって死んじゃうと思いますが。
皆が過去の家族の団欒映像を見て、癒されながら地球に戻るという希望を持ち、明るさを保ちます。
きっと腹の中では泣きたいに違いない。
仲間の死、地球の真の姿を知ったときは、絶望を感じてダメージも大きいです。
それでも新たな希望を求めてそれぞれ行動していくわけです。
そして何より主人公の希望。
アイリス(主人公)と行動を共にする少女の名前は、花の名前でもあり、ラストでその正体が明らかになります。
アイリスの花言葉は「 希望 」
人間にとって希望がいかに大事か、よくよく考えさせれました。
まとめ

冒頭は退屈でもラストまで見てください。
最後まで見ると、今までの様々なシーンの意味が分かり、ほ〜となります。
ジョージ・クルーニーは、静かな哲学的SFが好きなんでしょうか。
なんとなく同じように静かなSF映画ということで、彼の主演作ソラリスを思い出しました。
ソラリスのジョージ・クルーニーは、風貌が今作とは全く違い、彼の役作りの凄さがよく分かります。