映画ライフ楽しんでますか? 今回は、ペンネーム@小松糸さんからの投稿レビューです。
高校の映画部に所属するハダシは、時代劇大好きの3年生。
しかし、映画部で制作するのはキラキラな青春映画ばかりで、思うような作品を作れずにいた。
そんなハダシは、幼馴染のビート板とブルーハワイを巻き込み、未来人の凛太郎と共に時代劇の制作に取り組んでいく。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
サマーフィルムにのって

公開日
2021年8月6日
上映時間
97分
キャスト
- 松本壮史(監督)
- 伊藤万理華
- 金子大地
- 河合優実
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 4]映像[/value]
[value 5]脚本[/value]
[value 4]キャスト[/value]
[value 3]音楽(BGM)[/value]
[value 5]リピート度[/value]
[value 0]グロ度[/value]
[value 5 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー

最高に痺れた。
この青春は大人になっても絶対に忘れられない夏。
前半部分は、映画を作る座組のドタバタしたあれこれや、個性的なメンバーにクスクス笑っていたのだが、ラストシーンには心がとても動き、ただひたすら涙が出た。
あんなに笑っていたのに感動して泣いてることに、自分でも訳が分からなくなってしまった。
とても愉快な仲間たちなので、好きなキャラクターが必ず見つかる。
私はデコチャリが好きだった。
健気なヤンキーの彼も惹きつけるハダシの映画制作はとても魅力的だ。
高校最後の夏に映画を撮る。
青春ムービーっぽいが、未来人の凛太郎って?
メルヘンなお話なのかな。
と不思議な気持ちで席に座ったのだが、夏や未来というところから「 時をかける少女 」が連想される。
映画という点では「 桐島、部活やめるってよ 」も。
夏の青春群像劇、新しい作品の爆誕だ。
個人的に、映画は魔法だと思う。
救えなかった人も、映画の中でなら救える。
亡くなった俳優も、スクリーン越しで会うことができる。
「 映画ってさ、スクリーンを通して今と過去を繋いでくれるんだと思う。」
時代劇、そして今映画を作っている彼女たち、未来人の凛太郎のこと。
いろんな時間軸の点と点を線で結んでくれるのは、映画の持つ力であり、私はその魔法を一生をかけて信じていきたいと思った。
まとめ

とにかく圧巻のラストシーン。
目がスクリーンに釘付けになる。
役者たちの熱量や臨場感に涙が出た。
タイトルの出し方、エンドロールの入り方も完璧。
エンドロールでは余韻に浸って、さらに涙が出た。
これは時代劇、そして映画に対するラブレターのような作品だ。
低予算だとか監督が長編映画初挑戦だとか関係ない。
私が映画を好きな理由はこれだ、と再確認させてくれるような、これからも多くの映画ファンに愛される作品だと感じた。