こんにちは、Johnです。
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@amico)さんからの投稿レビューです。
彼らはなんのために逃げるのか?
どこまで逃げるのか?
その先にある“ 生きる ”とはなんなのか?
じわり、と心に滲んできて、見終わった後もずっと心の中を巡る作品でした。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ソワレ

公開日
2020年8月28日
上映時間
111分
キャスト
- 外山文治監督(監督)
- 村上虹郎
- 芋生悠
- 阿部たかし
- 康すおん
予告編
公式サイト
作品評価
[rate title=”5つ星”]
[value 3]映像[/value]
[value 3]脚本[/value]
[value 4]キャスト[/value]
[value 3]音楽(BGM)[/value]
[value 3]リピート度[/value]
[value 2]グロ度[/value]
[value 3.5 end]総合評価[/value]
[/rate]
感想レビュー

好きだった点
安易に感情を台詞に委(ゆだ)ねず、表情、身体、声、関係で表現していた点が素晴らしかったです。
特に、主演の村上虹郎さんの声と芋生悠さんの表情が心に刺さりました。
今、日本の青春映画に出ている若い俳優さんで、彼ら程の演技ができる俳優はどの位いるだろうかと考えてしまう。
きっと、この役はこの2人しか演じられなかったのだろうなと思います。
嫌いだった点
あと、個人的にタカラと翔太が2人で台詞を言い合うシーン。
好きな人は好きなんだと思いますが、私には演出過多に感じました。
見どころ
死のうとするのに死ねず、崩れ落ちるタカラ。
そこへ逃げた翔太が帰ってきます。
その時の2人の感情のぶつけ合いが、「 生きる 」ということの痛烈な苦しみと、それでも生きていくことに対する切なる希望のようなものが見えて素晴らしかったです。
考察・疑問点
「 そんなのどうでもいいよ! 」と言われてしまうかもしれませんが、細かい疑問点が多くあり、どうでもいいと分かっているけど気になってしまう。
と無駄に葛藤してしまいました。
- タカラはインターフォン恐怖症なのに、誰が来たかも確認せずにホイホイとドアを開けてしまうのは不自然では?
- 充電器とか持ってないし、そもそも充電する暇なかったはずなのに携帯の充電持ちすぎ
- 顔が血塗れの男と浴衣がはだけまくった女がそんなあっさり電車のる?途中川通ってるんだからせめて顔の血くらい落とせば?
- 警官なら殺人の容疑で男女が逃げてるの知ってるだろうし、そうでなくても車の中で猥褻行為をしようとしていて、その女の方が走って逃げたら流石に事件性感じて引き留めないか?どうして何事もなく逃げてるの?
- 翔太が映画を撮っているシーン、あの画角でそこに立ったらタカラ映っちゃうのでは?
と、ざっと挙げただけでもこんなに疑問点が出てきました。
ストーリーの本筋を変えることなく自然な流れにできたと思うので、見ている時に余計なことを考えなくて済むように設計して欲しかったなと思います。
この後、翔太とタカラはどんな風に生きたのか。
それ自体がこの作品の大きな考察点なのかなと思います。
まとめ

当たり前の幸せを持ち合わせていない、生きるよりもこの世からいなくなる方を選びたくなる人生を歩んできた人間が、どんな風に生きていくのか。
もがき、苦しみ、温もりを求めながら必死で走る2人を、ぜひ劇場で目撃してください。