映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@Yoko)さんからの投稿レビューです。
SNSが普通になった世の中。
今の中学生は、生まれた時からSNSが身近に存在するZ世代と言われています。
そんな彼らが目にする情報は、SNSを提供する会社のアルゴリズムによって全てが誘導されているものなのです。
それがどれほど怖いことなのか。
そんなSNSの恐怖を描いたのが「 監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影 」です。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影

公開日
2020年9月9日
上映時間
89分
キャスト
- ジェフ・オーロースキー(監督)
- スカイラー・ギソンド
- カーラー・ヘイワード
- ビンセント・カーシーザー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
SNSを使うこと、スマホに触れていることでどれだけ私たちの情報が集められ、
それによって、どれだけ私たちが目にする情報が操作されているものなのかという恐怖を知ることになります。
検索サービスなどを使用していても、属性にあった広告が出てくるので自分たちのデータが読み取られていることは、知っていましたがそれはあくまで一部だけでした。
読み取られている情報は、もっとたくさんあってもっと細部にわたる情報まで読み取られています。
何時にスマホを見たのか?
何時間どんな動画を見たのか?
SNSの好きな人の写真を何時に見たのか?
とにかく想像以上の細かいデーターまで読み取られています。
そのデータによって、私たちのSNSや検索サービスにはおすすめの動画やサービスが登場するのです。
しかも、年々アルゴリズムは正確になり、私たちの心に入り込んできます。
もはや自分の意志ではなく、全てがアルゴリズムがはじき出したものによってコントロールされている。
SNSの闇は知っているつもりでしたが、この作品を見ると、その闇は深くただただ恐怖を感じてしまいます。
嫌いだった点
これは私の知識の問題なのですが、登場するIT企業の方の話についていけないことが何度かありました。
その度に巻き戻してもう一度見直すことになりました。
きっと知識がある方はすんなり理解できると思います。
見どころ
IT企業の裏側で何が起きているのかを説明するのを、元IT企業に務めていた人たちが証言してくれるので、リアルな世界を知ることができます。
元Google、Twitter 、Facebookなどで働いた人たちが登場し、そのシステムを説明。
SNSは単なるビジネスモデルのツールでしかないのです。
その中のアルゴリズムを理解できる人は、ほんの少数しかいないのが現状。
人間が作り出したAIが、もはや人間にも理解できないほどになっていることが描かれていました。
彼らが説明することで、より詳しく裏側の世界を知ることができるのですが、それと同時に恐怖がジワジワと忍びよってきます。
まとめ

普段何気なく使っているSNS。
しかし、すでにSNSは私たちを支配していて、どんどん心の奥に入り込んでいるのです。
その結果、子供達の自殺が増え、国が分断され、民主主義が脅かされるようになりました。
こんな今だからこそ、多くの人が見るべき作品です。