映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@suppon)さんからの投稿レビューです。
飄々としたダンディ親父と現代っ子な息子の、バディ × 親子愛映画。
「 メン・イン・ブラック 」「 バッド・ボーイズ 」「 ラッシュアワー 」「 ホットファズ 」
バディ物のコメディって名作揃いですよね。
そんな名作揃いのジャンルに誕生した新たな爽快バディ映画、それが「 SHAFT 」
珍しい「 親子コンビ 」という設定を生かした掛け合いにクスッとしながらも、親子愛に感動し、アクションに熱くなる。
楽しいところ目白押しのエンタメ作品です
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
シャフト

公開日
2019年6月14日
原題
Shaft
上映時間
111分
キャスト
- ライド・アロング(監督)
- サミュエル・L・ジャクソン
- ジェシー・T・アッシャー
- レジーナ・ホール
- アレクサンドラ・シップ
予告編
公式サイト
感想レビュー

この作品は実は続編です。
ハードボイルド私立探偵シャフトの活躍を描くシリーズの流れの中にあるのですが、前作全く気にしなくていいです。
見てもらえば分かりますが、必要な情報は全部説明してくれますし、作品のテイストがかなり違います。
好きだった点
< 凸凹コンビの活躍 >
とにかく、バディとなるシャフト親子の関係性が最高に面白い。
主人公はもちろんサム・L・ジャクソン演じるシャフト。
元警官でしたが、組織の不自由さに我慢できず私立探偵として活動しています。
犯罪すれすれ、というかほぼ犯罪的な過激な捜査をするので町のワルにも恐れられる有名人です。
そんなシャフトなので敵からは強い恨みを買うこともあります。
シャフトには妻と息子がいたのですが、事件に家族を巻き込んでしまい、妻と息子とは別々に暮らしています。
相棒となるのがシャフトの息子、JJ(ジョン・シャフトJr)。
職業はFBIのデータ分析官。
FBIっていうとよく映画やドラマで見るカッコいい捜査官を思い浮かべるでしょうが、分析官は普通にデスクワーカーです。
父親がシャフトですから「 あんな男なっちゃだめよ 」と過保護に育てられ、草食系のおとなしい子に育っています。
そんな2人が数年ぶりに再会して共に捜査をするというのが今作。
JJの親友が不可解な死を遂げ、真実を突き止めようと数年ぶりに父親に会いに行き、助けを求めるというストーリー。
実の親子だけど、水と油な2人。
捜査の過程で見られる親子の凸凹感がめちゃくちゃ面白い。
最初に怪しいと踏んだドラックディーラーにJJが単身で乗り込みますが、もやしっ子のJJは町のチンピラに簡単にぶっ飛ばされ、明らかな子どもにもカツアゲされます。
しかも、その時、子供相手に「 普段アップルペイで払うから現金あんまりない 」とダサい言い訳して逃げようとします。
でも同じ場所に父親を連れて行くと、チンピラに銃ぶっ放してドラックディーラーの腕の骨を折って「 吐け! 」で解決。
親友の仇を追ってるとはいえドン引きのJJ。
その後も、スーパーマーケットの事務室で銃乱射したり、捜査中に休憩だと言ってクラブでつぶされたり、
豪快なシャフトに戸惑いながらも常識的な突っ込みを入れるJJの漫才的な掛け合いが終始続くので、かなり笑わせてくれます。
< JJの覚醒と開放 >
バディ物の見どころといえば、お互いの長所に影響されて2人の息があっていく様子にあると思いますが、
今作はシャフトに影響されてJJに流れるシャフトの血が呼び起されていく様が描かれています。
会社組織に縛られて、人の目とプライドが邪魔して正直になれない実に現代っ子的なJJが、豪快で自由なシャフトに惹かれて変わっていく。
言いたいことも言えないこんな世の中ってのは日本だけじゃないんですね。
会社や学校のストレスだったり、なんとなく不自由を感じがちな人ほど面白いかもしれません。
嫌いだった点
しいて言えば、展開が割と早い割りに敵組織の関係図が複雑なので、その辺は集中しないと曖昧になるかも。
まあ、ちゃんとわかってなくても十分楽しめます。
見どころはそこじゃないですから。
サスペンスを見たい人よりはコメディとアクションが見たい人が見るべきでしょう。
見どころ
先に言っちゃいましたが、真逆に見える2人が影響しあって成長する様子はバディ物の一番の見所ですよね。
息子がシャフトとして覚醒し、シャフト自身も息子を見て優しさを覚える。
終盤の変化は見ててニヤニヤしちゃいます。
まとめ

冒頭で「 M.I.B 」とか「 ラッシュ・アワー 」を挙げましたが、それらと同じく夜9時からテレビで流してほしいような、いつ見ても楽しめるエンタメ作品になっています。
気楽にスッキリ見たいときに見てください。
ピザでも頼んで友達と、家族と、恋人とカッコいいシャフトとカッコ良くなっていくJJに楽しませてもらいましょう。