
「 ハートビート 」「 シンデレラ 」のリアル王子ニコラス・ガリツィンと「 ディセンダント 」でティーンから絶大な支持を得るソフィア・カーソン最新作。
二人とも音楽に関わる映画に出続けてくれてありがとう。
偽装結婚が真実の愛に変わる!?
次世代スター共演で贈る、目だけでなく耳まで眼福なロマンティック・ラブストーリー。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
パープル・ハート


あらすじ
公開日
2022年7月29日
原題
Purple Hearts
上映時間
124分
キャスト
- エリザベス・アレン・ローゼンバウム(監督)
- ソフィア・カーソン
- ニコラス・ガリツィン
- チョーズン・ジェイコブズ
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


「 パープル・ハート 」とは、アメリカで負傷兵に贈られる軍賞のこと。
このタイトルで「 ああ、負傷するのね 」と展開が丸わかりになってしまうのはいかがなものか?と思うが、アメリカが抱える移民問題、差別、若すぎる軍人問題をバランスよく織り込んだ、ロマンティックなだけじゃないアメリカのリアルを描いたラブストーリーに仕上がっている。
これらの問題に毅然として戦い、自身も問題を抱えながら夢を追う主人公キャシーは、本作にプロデューサーとしても参加しているソフィアの生き方が色濃く反映されている。
移民が巻き込まれた事件には警察はすぐに駆けつけない、税金を納めているのに保険適応されず治療が受けられない。
アメリカは何十年にもわたるこれらの問題を本気で解決する気があるのだろうか。
キャシーの結婚に対する超現実主義な考え方も同性なのでめちゃめちゃ共感。
男性の社会的背景をみずに結婚する女性がどれほどいるでしょうか?女性は打算的な生き物なのです(笑)
「結婚なんて愛を敵に変えてしまう意味のない協定よ」という台詞も、うーん耳に痛い(苦笑)
ニコラスもまた、「国のため」「成長するため」と自身を奮い立たせながらもセンシティブな恐怖や不安を抱える若き軍人のリアルな心情を繊細に表現している。
ソフィアの歌声は相変わらずパーフェクト!彼女の童顔からは想像もつかないハスキーで甘く力強い歌声で、声を発した途端、誰もが世界に引き込まれてしまう。
キャシーとルークは予定調和なハッピーエンドを迎えるわけだが、人は手遅れになって初めて、自分の中の愛の大きさに気がつく。不安や恐怖を口に出すのが怖いのと同じで、愛を口にすることは本物であればあるほど怖い。
でも、手遅れになってからでは遅いのだ。
まとめ


時間は永遠にあるわけじゃない。フランキーのように突然、すべての時間が奪われてしまうことだってある。
だから伝えよう。手遅れかも知れないけれど、まだ時間が残されているのなら、言葉を尽くして愛を伝え続けるべきなのだ。
強情で勇敢な二人の愛にそんな勇気を貰った。