映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@D)さんからの投稿レビューです。
Netflixオリジナルのスーパーヒーローは、少し変わっているのが特徴。
「 iBOY. アイボーイ 」(2017)では、どこにでありそうな団地に住む普通の高校生のトムが、スマホ超人として生まれ変わり、やりたい放題の新ダークギークヒーローでした。
今度のスーパーヒーローは、薬で能力が発動する。
どんなパワーかは飲んでからのお楽しみ。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
プロジェクト・パワー

公開日
2020年8月14日
原題
Project Power
上映時間
113分
キャスト
ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン(監督)
ジェイミー・フォックス
ジョセフ・ゴードン=レビット
ドミニク・フィッシュバック
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

今作でビックリするのが、ニューオリンズのマンション。
黒人スラム街にあるこの建物は、壁面いっぱいにペイントアートが書かれており、手すり壁もなければバルコニーも床だけだし、鉄筋が飛び出しまっくっている。
見た目のインパクトはありますが、こんな場所に絶対住みたくない!と思わせる街が舞台です。
そこで、麻薬ディラーの少女(ドミニク・フィッシュバック)が薬を捌いています。
それが能力を発動させる薬です。
この薬が犯罪に使われ、警察も手に負えず、逆に現場の刑事(ジョセフ・ゴードン=レビット)もその薬を使用し、対抗します。
そして、ビジランテ(自警団)として独自に、この薬の出所をさぐっている元軍人(ジェイミー・フォックス)がいます。
前半は三つ巴になって争っています。
このハリウッド2大スターが共演なのに、なかなか手を組まないのでヤキモキします。
後半は、この2人が徐々に手を組みはじめ、悪の元凶である謎の組織へと迫っていきます。
好きだった点
5分しか発動しない超パワー。
キメに行く時しかパワーを使えないので、勝負がダラダラしない点。
何の能力なのかは飲んでみないと分からない、ワンピースの悪魔の実を思わせます。
この薬によって現れるパワーが動物に由来するので、テラフォーマーズとの共通点もあります。
薬の源が軍人の遺伝子を活性化させる設定は、キャプテン・アメリカやデッドプールにも共通しますよね。
このストレートなジャンプ的、アメコミ的な設定は好きです。
ちなみに、能力者適性がないと薬を飲んでも爆死します。
これもよかったです。
嫌いだった点
- ラスボスにとんでもない能力者が出てこない
- 謎の組織もあっさり壊滅
- 超人っぷりが伝わりづらいキャラクターもいる
ドラッグについて、アンチテーゼが描かれていれば作品の評価も上がったのではと感じます。
見どころ
様々なオンリーワンな能力者たちが登場する点。
炎上男、銃弾が効かないゴム人間、カメレオン野郎など。
クライマックスに露目される激やばパワーなど。
次々と現れるテンポのよいド迫力な能力者バトルアクションに胸が踊りました。
ドミニク・フィッシュバック演じるヒロインは初見でしたが、黒人ラッパーを目指している役柄だけあって、ラップが素晴らしかったです。
ニューオリンズの町並みに合わせた挿入歌の数々もセンスが抜群。
考察・疑問点
プロジェクト・パワーは、ニューオリンズの街だけでの人体実験。
これは、バットマン・ビギンズでゴッサムシティの水源汚染を狙った都市型事件に類似。
ビギンズと比べるとスケール観が小さいですし、シリアスな雰囲気でもありません。
ビギンズではゴッサムシティの司法と癒着していたのに対し、プロジェクト・パワーは警察上層部との繋がりが緩く描かれています。
それでも、無理して比較したくなるのが、続編についての期待からです。
ダークナイト・トリロジーでは、2作目にジョーカーを持ってきたのが良かった。
プロジェクト・パワーでも、1作目で世界観の説明ができたので、2作目であの能力に対抗できる最恐の悪役の登場が見たい。
さすがに続編で5分だけのパワーだとシンどくなってしまいます。
劇中で示唆されていた人間の進化ですが、薬に頼らない進化が見たいですね。
そのような設定自体のアップデートも必要です。
配信作品は続編を保証しないのが特徴なので、作品が当たれば製作するしダメなら製作しません。
続編が見たい!
まとめ

能力者バトルが激アツなスーパーヒーローものでした。
ハリウッド2大スターの共演、ニューオリンズが画になり、センスのよい挿入歌の数々。
薬はよくないですが、薬を飲むだけでスーパーパワーが得られるとしたら、どんな能力が欲しいかを想像してしまいます。
僕は映画をたくさん見たいので、時間を止めるか、時間をゆっくりにできる能力が欲しいです。
ジョジョ読み過ぎですね(笑)