【 Netflix 】「 ナイトブック 」考察レビュー
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム@リリヲさんからの投稿レビューです。
子ども向けホラーと思いきや。
実はグロ大好きホラー集団が製作したダーク・ファンタジー。
怖い見ためにビビらず、中身は正統派成長物語。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
ナイトブック
公開日
2021年9月15日
原題
Nightbooks
上映時間
103分
キャスト
- デビッド・ヤロベスキー(監督)
- ウィンズロウ・フェグリー
- リディア・ジュウェット
- クリステン・リッター
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー
遊び心満載のファンタジー。
アレックスが語る、物語の昔風タイトルコール、暗闇から響く大きい足音。
顔だけ骸骨の虫や魔女。
遊び心満載。
今作を手掛けているのは、「 GOG 」シリーズのメイキングを撮るなどジェームズ・ガンイズムを引き継ぐデビッド・ヤロベスキー。
スタジオはサム・ライミ、ロバート・タパート(「死霊のはらわた」)の設立したゴースト・ハウス・ピクチャーズだもの。
随所にこだわりを感じられて、ホラー愛滲み出まくりでニヤニヤしちゃう。
「 良い物語には真実が潜む 」
「 ヘンゼルとグレーテル 」の設定に似てるなと思ったら、それさえも思いこみのトリックを担っている。
「 魔女が怖い物語にこだわる理由 」
「 千年前のユニコーンガールの行方 」など、散りばめられた伏線の回収に隙がない。
ナターシャがアレックスの物語にやり手の編集者並に茶々入れし、アレックスが必死で対抗する「 次元を超えた公園なんだ!」「 あんた学者?」のくだりもニヤつくだけでなく、
ナターシャは常識に囚われていて、捕らわれている側のアレックスの心は、自由な創造力で溢れていることが分かる。
知識がある私たち大人は、知らぬうちに、狭い世界に自ら囚われてしまっていることに気付かされる。
まとめ
アレックスは魔女に監禁される直前、辛い経験をしていて、魔女を抑え込むためにその話をせざるを得なくなる。
「 親友に誕生日パーティをドタキャンされる 」子ども時代アルアルだけれど、子どもにとっては何より辛いことだったと思い起こされた。
しかし、アレックスはそんなバッドエンディングな出来事を、自力でハッピーエンドへと塗り替え、ありのままの自分を受け入れてくれる新たな親友と共に恐怖を克服し成長する。
「 良い物語には~ 」
「 平凡が嫌だから人の個性を奪おうとする 」といった素敵な台詞も多く、成長過程で失くしてしまった大切なことを思い出させてくれる逸作だ。