今回は、ペンネーム(@LEDMAXI)さんからの投稿レビューです。
- Netflixの正体と業界裏話
- Netflixの戦略的野望
- 弱肉強食の世界を生き抜くための極意に溢れたベンチャー起業家
これらは人生のための最新教科書である。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
NETFLIX 世界征服の野望
公開日
2020年12月11日
原題
Netflix vs. the World
上映時間
104分
キャスト
- ショーン・コーセン(監督)
- マーク・ランドルフ(Netflix 元CEO 共同創設者)
- ジョン・アンティオコ(元Blockbuster 会長兼CEO)
- ミッチ・ロウ(Netflix創業メンバー 現Redbox会長)
- ニック・シェパード(元Blockbuster COO)
- シェーン・エバンジェリスト(元Blockbuster オンライン事業責任者)
- ビル・メカニック(映画プロデューサー)
- フランク・スミス3世(広告評論家)
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー
好きだった点
独立→起業→危機→挽回→危機→挽回…
この挽回で危機以前の順調状況より拡大していく姿は起業した人にとっても、個々人の人生の局面においても、彼等のロジックは大きな学びになるだろう。
嫌いだった点
対立する各人の語り口が少々鼻につく。
なんとなく相手を…
一般的に雇用されお膳立てされたモノに依存する人々を小馬鹿にしている様にも感じる。
現在ならば狡賢く立ち回って時代と技術が変革する潮流の上昇点を渡ってきたものの、将来に悪辣な企業体に変質しない事を切に願う。
見どころ
1997年のオンラインDVD配送サービスの開始。
サブスクリプションを先駆的に活用してレンタルビデオにおける「 返却と延滞金 」という顧客側の身勝手な不満不平。
回収すると言う企業側の経費を有する負担からの抜本的解放に対する着眼点。
代表が決断する新規ビジネスモデルを導入する際の旧ビジネスモデルを切捨てる取捨選択の妙。
日本人的な発想ならば「 退路を断つ 」
類似展開している巨大組織のビジネスモデルを探求し小回りのきく組織体で常に半歩先のビジョンを打ち出し、巨大組織が気付く頃には2歩も3歩も進んでる。
しかし、時には巨大組織ゆえの展開にしてやられるケースもある。
そんな時に場当たり的なビジネス展開をせずに清貧に努めチャンスの風が吹くの待ち、ギラギラと世相を監視している姿勢に驚愕するだろう。
考察レビュー
DVDの配送ビジネス。
敵はBlockbuster社やAmazonやウォールマートだった。
店舗や商品展開の規模で勝てる訳がないとしつつも映画と言うコンテツに注力し続けた。
現在のオンライン配信ビジネスではHBO社、ディズニー、Amazon、ハリウッドメジャーである。
そんな中で先駆的に魅力的なオリジナルドラマの製作
「 ハウス・オブ・カード 野望の階段 」
「 ストレンジャー・シングス 未知の世界 」
「 全裸監督 」
「 DEVILMAN crybaby 」等々
ジャンルを問わず展開し「 ROMA / ローマ 」は2019年開催の第91回アカデミー賞で外国語映画賞・監督賞・撮影賞の3部門を受賞と映画業界を騒然とさせた。
これからの未来戦略は?
悪辣な企業体に変質しないことを切に願う。
アダルトを除く多岐に亘るコンテンツを配信している。
映画「 セブン 」でモーガン・フリーマン演じる刑事サマセットが犯人捜査において、国立図書館で特定思想に関する書籍の貸出記録を調べていた。
僕も書店やレンタルビデオ店でバイトをした経験がある。
特に常連さんであればあるほど、その方々の嗜好方向性が顕著になってくる。
良きにつけ、悪しきにつけ。
検索エンジンが総合的に個人の嗜好性を収集し、嗜好性にマッチする情報広告がディスプレイに表示される。
この時点ではキーワードだけだが、映画やドラマといった人間の感情に訴えかける情報の渦をビッグデータとして国家や為政者や…
暴走したAIが緩やかに過激に発信し始めて、サブスクリプションによるサブリミナルがもし行われたらと都市伝説的なことを危惧してしまう。
まとめ
劇場映画業界に戦争を仕掛けているNetflixが「 NETFLIXの戦略野望 」をドキュメンタリー映画として劇場で鑑賞させることですら彼等の戦術なのだろう。