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映画「 MOTHER マザー 」ネタバレあり解説、実話「 埼玉祖父母殺害事件 」を描く

MOTHER マザー

こんにちは、Johnです。

映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(@ジョナさん)からの投稿レビューとなります。

↓ ↓ ↓ ↓

今作は、当時17歳の少年が祖父母を殺害して金品を奪った事件(2014年に発生)をフィクションとして描いた作品です。

基となった事件がショッキングですが、タイトルを「 埼玉祖父母殺害事件 」とはせず、なぜ「 MOTHER マザー 」としたのでしょうか?

ところで、題から連想したのは、韓国映画の「 母なる証明(ポン・ジュノ 2009)」でした(原題がハングル表記で「 マザー 」)

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「 母なる証明 」は、罪を犯した息子をとことんまでかばい続ける母親の物語でしたが、「 MOTHER マザー 」ではどのような母親像が描かれているのでしょうか?

サクッといきましょう。

 

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

 

作品情報

MOTHERMOTHER マザー

公開日

202073

上映時間

126

キャスト

  • 大森立嗣(監督)
  • 長澤まさみ
  • 奥平大兼
  • 阿部サダヲ
  • 夏帆
  • 皆川猿時
  • 中野太賀
  • 土村芳
  • 木野花

予告編

公式サイト

MOTHER マザー

 

 

ネタバレ・感想レビュー

MOTHER マザー

好きだった点

「 シュウヘーイ! 」

ランドセルを背負ってうつ向きながら歩く少年をシングルマザーの秋子(長澤まさみ)が自転車で見つけます。

学校をサボっている息子を見つけた母親は、まず少年の擦りむいた膝小僧の血を舐め取り、一緒にプールへ行くことを提案します。

そして、我先にプールに飛び込み、監視員に注意されますが、全く気にする様子もなく、息子に「 飛び込め! 」とうながします。

この冒頭シーンが好きでした。

掟破りな感じがありながらも、息子への無条件の愛情らしきものが感じられたので(それは、とんでもない錯覚だったのですが)

また、そのシーンこそが物語の展開への伏線にもなっていました。

周平を文字通り「 舐めるように育てている 」秋子。

そして、「 飛び込め 」「 金借りてきて 」「 ビールダッシュ 」などの命令に従い続ける息子。

果てには、普通ではあり得ないことをリクエストされます。

全体的に、重苦しさが漂うのですが、それでも自然に物語の中に入り込んでしまう監督の撮り方も好きでした。

コメディーや残酷描写に持ち込まず、どちらかといえばドキュメンタリーのように、リアルに細部を描いていく作風。

親と子の共依存の関係、事件に至る過程を知る上で、重要な役割を果たしていたと思います。

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嫌いだった点

実話ベースで制作された作品を見ると、いつも感じることですが、実際の事件の凄惨さが多少ボカされてしまう点。

例えば、実際の「 埼玉祖父母殺人事件 」では、少年は母親や義父から日常的に暴行や性的虐待を受けていたり、時に野宿生活も強いられ、妹を母親代わりに育てていたそうです。

それが今作ではフィクションということでして、母親が美化されたり少年の苦労が薄まって伝わってくることです。(映画の完成度とは、別の問題として)

実話ベースで、凄惨さを隠さずに描いた作品としては、

  • 子宮に沈める(緒方貴臣 2013
  • 冷たい熱帯魚(園子温 2010
  • 凶悪(白石和彌 2013

などが挙げられそうです。

見どころ

女優生活20年を迎える長澤まさみ。

彼女の渾身の演技が最大の見どころです。

身勝手で規定外の母親・秋子が本当に存在している、受け入れられると自然に思えたのは、長澤まさみの今までにはなかった役柄を見事に演じきったことにあります。

また、オーディションで出演を勝ち取り、今回が初演の奥平大兼の演技とは思えない演技が素晴らしかったです。

SON サン(息子)」あっての「 MOTHER マザー 」とも言えますね。

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まとめ

MOTHER マザー

なぜタイトルを「 MOTHER マザー 」としたのか?

母親から生まれてこなかった人はいません。

その普遍なるものを題にし、より多くの「 子 」たちに「 母 」の姿を通して、「 埼玉祖父母殺害事件 」のことを知って欲しいという想いが込められているのではないでしょうか。

理想を言えば、映画をきっかけに実際の事件に興味を持って調べて見ることかも知れませんね。

少年を知る多くの人を取材して、裁判を全て傍聴した記者による「 誰もボクを見ていない(山寺香)」という本が、出ているようなので、探して読んでみようと思います。

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