映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム@bonさんからの投稿レビューです。
家族の絆とマシンの反乱というありきたりなテーマを、うまく繋ぎ合わせたコメディチックなアニメーション作品。
スマホやパソコンなどの電子機器が必要不可欠となった社会に対して、風刺的な表現を含みつつ、家族の絆を美しくコメディチックに描いていて面白い作品だ。
製作は「 モンスターホテル 」などを手掛けた、ソニー・ピクチャーズアニメーション。
アニメーション映画を多く手掛けている会社だけあって、クオリティの高い作品だと感じている。
皮肉と愛、マシンと人、相反するものが混ざり合った今作は見ている者を映画の世界に引き込む力をもった逸品だ。
ミッチェル家とマシンの反乱

公開日
2021年4月30日
原題
The Mitchells vs. the Machines
上映時間
1時間53分
キャスト
- マイケル・リアンダ(監督)
- アビ・ヤコブソン(ケイティー・ミッチェル)
- ダニー・マクブライト(リック・ミッチェル)
- オリヴィア・コールマン(パル)
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
主人公ケイティーと父親リックの不仲な部分にフォーカスし家族の絆を映画内で表現しているが、ファミリードラマの要素はあまり多くない。
どちらかと言うと、マシンの反乱を阻止する個性的な家族という部分を全面に出していて、コメディチックな映画となっている部分が個人的に好きだった。
父親のリックの吹き替えの声をどこかで聴いたことがある声だと思っていたが、あの川平慈英さんだったのは嬉しい気付きだ。
嫌いだった点
特に嫌いな点などは無かったがパルを作った人物であるマーク・ボウマンは、キーパーソンとしてもう少し物語に食い込んで良かったのでは、と感じている。
見どころ
ケイティーのママ(リンダ)は普段は温厚でお隣のポージー一家に嫉妬心を抱いているような、どこにでもいそうなママだ。
しかし、家族がマシンによってピンチに陥った時怒髪天を衝き無双するシーンは、母の愛に胸を熱くしながらも爽快感を覚えるシーンだった。
ファービードストライク世代の僕は、ファービーとまさかこんな形で会えるとは思っていなかったので嬉しい気分だ。
考察レビュー
マシンを毛嫌いする人間もいるだろうし、マシンの発達によって救われる人間もいる。マシンに感情が芽生えることもこれから先あり得るのかもしれない。
そのとき、どう共生していくのかを“ソフト”に考えさせられる映画だ。
アニメーションの中に違うタッチでアニメーションを組み込ませるのは新しいなと感じている。
映画内で疑問に思うことはない。
今作に疑問があるとすれば、なぜ配信のみなのか?という点だけだ。
今作は大きなスクリーンで見たかったと感じている。
まとめ

今作はあまり深く考えずに、家族揃って楽しめる映画だ。
アニメーション映画としてのクオリティはかなり高く、超大手制作会社のアニメーション映画にも引けを取らない内容になっていると感じる。
劇中のダークな部分も、風刺的な表現で、嫌味ったらしくないので小さな子供でも楽しめると思う。
友人に最近のお勧め映画を聞かれたら、是非とも今作をお勧めしたい。