映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@Yoko)さんからの投稿レビューです。
2020年8月に亡くなったチャドウィック・ボーズマンの遺作「 マ・レイニーのブラックボトム 」
当時(1927年)、夢を追いながらも差別に悩む主人公の姿が、多くの人に夢と希望を与えたチャドウィック・ボーズマンと重なる。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
マ・レイニーのブラックボトム

公開日
2020年12月18日
原題
Ma Rainey’s Black Bottom
上映時間
94分
キャスト
- ジョージ・C・ウルフ(監督)
- チャドウィック・ボーズマン
- ヴィオラ・デイヴィス
- グリン・ターマン
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
「 ブルースの母 」と呼ばれていたマ・レイニーのレコーディング風景を描いた今作では、心地よいブルースサウンドが耳に残ります。
バンドにより奏でられる音楽は、差別の時代に楽しく生きようとした彼らの気持ちと重なります。
レヴィ(主人公)は楽しさよりも自身の苦しさを訴え、その思いは彼が演奏するトランペットメロディだと感じました。
音楽に自分たちの居場所を見い出したのだと思いが伝わってきます。
緊張感やリラックス感なども全てブルースで表現されているので、ブルースに浸れる作品と言えるでしょう。
嫌いだった点
戯曲が実写化され、狭い空間で物語が展開されます。
1927年を細かく表現していたので、彼らの生きた外の世界をもっと見てみたいと思いました。
見どころ
「 ブラック・パンサー 」の頃と比べてかなり痩せているので、今作を通じて当時の彼が闘病中だったのは一目瞭然。
彼も病気と闘いながら、映画を通じて皆に希望を与えようとしていたのだと感じてしまいました。
だからこそ、セリフ1つ1つが、チャドウィック・ボーズマンの言葉のようにも聞こえてくるのです。
差別と葛藤する主人公の姿と病気と戦うチャドウィック・ボーズマンの姿が奇しくも重なり、当時の黒人の声を視聴者に強く訴えかける作品でした。
考察レビュー

舞台は1927年。
黒人差別が横行する時代にも様々な考えの黒人がいました。
唯一、黒人にとって自身を表現できるのが音楽でした。
黒人が生み出したブルース。
だからこそ、彼らは自分たちの歌・演奏に強いこだわりがあったのだと思います。
当時の「 時代背景 / 黒人の状況 / ブルース 」の背景知識があれば、より世界観が理解できるのでは?
セリフ量が多いので、しっかり頭で考えないと置いてけぼりになる作品かもしれません。
まとめ

彼らが生み出したブルースには、差別と闘った黒人の心の声が詰まっています。
音楽に重いテーマをのせて、多くの人に届けようとしている作品でした。