こんにちは、映画ライフ楽しんでますか?今回は、ペンネーム(@ジョナ)さんからの投稿レビューです。
小さい頃から、モンスターものが好きです。
ゴジラやウルトラマンの怪獣、ドラクエのモンスターなどの影響が大きいのでしょう。
今作は、地球に衝突する寸前の惑星をミサイルで破壊したことで、その化学物質が地球上の生物をモンスター化させてしまった近未来を描いています。
この記事では、今作が影響を受けたと思われるモンスター映画について考えてみます。
ラブ&モンスターズ

公開日
2021年4月14日
原題
Love and Monsters
上映時間
109分
キャスト
- マイケル・マシューズ(監督)
- ディラン・オブライエン
- ジェシカ・ヘンウィック
- マイケル・ルーカー
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
モンスターの徘徊する魍魎跋扈(もうりょうばっこ)の世界。
7年間コロニーでステイホームしていた、のび太のような主人公ジョエルですが、130キロ先のコロニーに元恋人がいることを知り、しずかちゃん(エミリー)のもとへと旅立ちます。
外の世界で出遭うモンスターたちが迫力満点。
はじめて「 ジュラシック・パーク(1993年)」や「 エイリアン(1979年)」を見たときのように、最後まで息をつかせないドキドキ感がありました。
道中に出逢う名脇役の数々。
特に、相棒となるワンちゃんには助演ワン優賞をあげたいくらいですね(笑)
サバイバーであるクラウドと、8才の少女ミノウにサバイバルの心得を学ぶシーンは「 ゾンビランド(2009年)」のルールを思い起こさせました。
嫌いだった点
展開が予定調和的で、先が読めてしまう点。
ピンチの連続ながら、間一髪で助かるジョエルにもご都合主義を感じました。
欲を言えば、ステイホーム中の食料やエネルギー源が、どのようにして得られているのかを知りたかったです。
見どころ
登場するモンスターのリアル感は、モンスター好きにはたまりません。
CGを感じさせない質感は、もはや本物としか思えないほど。
経験値をあげながら、目的地を目指す主人公の成長ぶりは、まるで「 ドラゴンクエスト(2019年)」のよう。
スライムどころか、初っ端からカンダタやブオーン級のモンスターが出てくるのも見応えがありました。
一番の見どころは、ロボットのメイヴィス(mav1s)との邂逅シーン。
「 2001年の宇宙の旅(1968年)」に登場するHAL9000と、ピクサーの「 ウォーリー(2008年)」と、ペッパーを組み合わせたようなロボットですが、
少し会話を交わすだけでメイヴィスの虜になりました。買えるなら、欲しいです(笑)
手品と称して、主人公の亡き母の映像を投射したり、バッテリー僅かで懐かしい音楽を流してくれたり、このシーンだけでも見る価値ありだと思えましたよ。
考察レビュー

今作が影響を受けたであろう作品を推察します。
まず、オープニングで自由の女神が倒壊している絵と、モンスター発現の爆心地となっている地名が「 フェアフィールド 」であることから、
ある日モンスターに襲われた記録をビデオカメラに収めたパニック映画「 クローバーフィールド(2008年)」のオマージュであることが分かります。
ジェシカ・ヘンウィックが「 ゲーム・オブ・スローンズ(2011年)」に、ディラン・オブライエンが「 メイズ・ランナー(2014年)」に出演していることから、
今作がRPGゲームと切り離せない「 ドラゴンクエスト 」の影響が大であることは、否定できないでしょう。
ちなみに、ジェシカは日本でも近日公開予定の「 ゴジラVSコング 」にも抜擢されています。
今作もキング・オブ・モンスターである「 ゴジラ 」シリーズに出てきそうなモンスターがテンコ盛りでしたよ。
コロニー生活(外出自粛)や、モンスター(コロナ)が猛威を振るう世界というのが、コロナ禍を思わせるような物語設定です。
しかし、製作サイドにそのような意図があったのかどうか気になります。
ともあれ、コロナ以降に作られた作品には、意識するにせよしないにせよ、コロナの影響が出てくるのでしょうね。
まとめ

モンスターとは、人間が生み出した空想の化け物ですが、現実世界において、モンスターは様々な形で存在しています。
その一つの例が、なかなか終息の道筋が見えないコロナウイルス。
「 指を一つ鳴らしたら、あの頃に戻れば良いのに 」
今作で、とある人物が、つぶやきます。
なかなか、そのようにはなりませんよね。
もう一つ、セリフを紹介しましょう
「 直感を信じろ。それが命を救う。数回うまく失敗したら、もう大丈夫 」