
変態映画ではない。
これは人の性的嗜好の多様性を描いた真面目な映画だ(と思う)。
イケメン同僚社員の届け物を間違えて受け取ってしまったがゆえ、ある秘密を共有することになった完璧主義の女性社員。
彼を知るため、「 合意の上 」である契約を結び、未知の世界へと踏み込んでいくのだが…。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
モラルセンス ~君はご主人様~


公開日
2022年2月11日
原題
Love and Leashes
上映時間
118分
キャスト
- パク・ヒョンジン(監督)
- ソヒョン
- イ・ジュニョン
- イエルイエル
- ソ・ヒョヌ
- キム・ハンナ
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


予告編を見てもザッとあらすじを読んでも、おふざけ映画なのかと思いきや…である。
BDSM、ドミナント(支配者)、サブミッシブ(服従者)など。
聞き慣れない用語が数多く飛び交うことに、最初は少々引いてしまったものの、魅惑的な世界に圧倒された。
普段は好青年だが生粋のドMジフを演じたのはU-KISS ジュニョン。
突然、犬のようにワンワン鳴き声を上げたり、うるうるとした瞳で叩かれたり、暴言を吐かれるのを待っている姿はなんとも言えないほど可愛い。
ジフに「 僕のご主人さまになってほしい 」とお願いされるジウ役に少女時代のソヒョン。
実際はノーマルだけどジフをよく知るためにSMの世界へ飛び込み、日々勉強していくジウ演じるソヒョンの姿も健気で応援したくなる。
2人ともアイドルグループのマンネ(最年少)ということで、全身から溢れ出る愛らしさが印象的だ。
大人のグッズ=汚らわしいといったイメージがどうしてもつきまとうものだが、小道具も本作にはなくてはならない。
首輪を「 飾っておくだけでもセクシーだ 」などと、芸術品を愛でるかのようなジフの発言や、ロープの縛り方など1つ1つが芸術品に見えてくるというマジックにかかるのは面白い体験だった。
まとめ


意外だったのは、SMプレイの相手を恋人にはしにくいということ。
SMは必ずどちらか一方が支配者、もう一方は服従者になるのが大前提であり、恋人だとその関係性が対等になるためバランスを保てなくなるからだそう。
なるほど、言われてみればたしかにそうだ。
そんな中、彼らがどのような関係性を築いていくのか、それはぜひ今作で確認してみてほしい。