
南フランス、海、サーフィン、美男美女!
ティーンのSNS事情を古典劇とラップで魅せる青春ラブストーリー。
夏本番!最高にアガる映画です。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
危険な関係


公開日
2022年7月8日
原題
Les Liaisons Dangereuses
上映時間
109分
キャスト
- ラシェル・スイサ(監督)
- パオラ・ロカテッリ
- シモン・レロール
- エラ・ペッレグリーニ
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


チャラ男が女子と寝られるか賭けをするという設定は、これまで何百回と繰り返されてきた。
今作は奇抜な展開こそないものの、髄所にシェークスピア劇のようなクラシカルな魅力と高級リゾート地ビアリッツの美しさ、
Instagramが生活必需品になっている高校生のリアルが絶妙なバランスで描かれていて、ありがちなティーンムービーから一歩抜き出た仕上がりになっている。
主人公(パオラ・ロカテッリ)もベビーフェイスで、トリスタンにガンガン来られて困惑しながらも惹かれていく表情が可愛らしい。
トリスタン役(シモン・レロール)も激甘系正統派イケメンで、美男美女と美しいビーチにひたすら眼福。
賭けの期限=2ヶ月もあれば大抵はカップルになるわというツッコミは置いといて、あんなイケメンにガチで来られたら誰でも陥落する(爆)
パオラとシモンは映画出演が初めてに近いようだが、パオラはハリウッドでも十分通用するポテンシャルを持っているし、シモンはディズニーミュージカルでぜひ王子を演じてもらいたい。
古典劇でラップもありがちだけど、高校演劇でここまで完成度が高いと観る方もやる方も楽しいだろうなと、青春って何かをやり遂げたい、
自己肯定感を満たしたいと願い、努力でそれが勝ち取れる最初で最後のチャンスなのかも知れないと感じた。
今の若者の自己肯定感と承認欲求は凄まじく、これらを得る為なら嘘もつくし、世界中にすべてを晒すリスクさえいとわない。
しかし、この怖いもの知らずが若さというもので、形は違えど、それはどの世代にも思い当たる節があるはず。
SNSは「 一将功なりて万骨枯る 」という諺のように「 誰かの幸せの陰には必ず泣く者がいる 」という世の理が分かりやすく表面化してしまうツールだ。
本来ならば、ハッピーな投稿は幸せしか生まないはずなのに、妬み悲しむ者が生まれ、その賛同者もネズミ算式に増えていく。
まとめ


リアルでは本音は語られない、本音も嘘もネットの世界にしかないなんて一見、ホラーに近いけれど、今の10代はそれを楽しみ、現実と上手く折り合いをつけて生きている。
なんと逞しく生きる力に満ち溢れているのだ。
無鉄砲で純粋で傷つきやすいティーンの輝きに乾杯!
まだまだ気軽に海外旅行に行けない今、気軽にトリップしてハッピーになれるオススメ映画です。