【 Netflix 】「 ベイカー街探偵団 」考察レビュー
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@けんけん )さんからの投稿レビューです。
ベイカー街探偵団といえば、日本でいうと少年探偵団。
まあ、こっちが元祖だけど。
ということで、明智探偵が小林少年を温かい目で見守る的な健全で明るいイメージだったのですが、180度違うハード路線でした。
しかも、推理一切なしの、オカルト色満載でどちらかと言えば、SFホラーっぽい感じ。
「 おい、ホームズのスピンオフなのに推理は?」と思った方には、ガッカリでしょうが、普通にドラマとして見れば、楽しめます。
たとえると、同じウルトラマンのリメイクでも、NetflixのCGアニメ「 ULTRAMAN 」はウルトラマンの形を借りて全く違うものを作っているのに対し、
庵野秀明監督の「 シン·ウルトラマン 」は、あくまでウルトラマンのフォーマットを守りながら、新たなものを作り出しています。
「 ベイカー街探偵団 」は前者の方なので、注意してください。
ベイカー街探偵団
公開日
2021年3月31日
原題
The Irregulars
上映時間
約60分 × 8本
キャスト
- ジョニー・アラン(監督)
- サディア・グラハム
- ダーシー・ショウ
- マッケル・デイビッド
- ジョジョ・マッカリ
- ハリソン・オスターフィールド
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー
好きだった点
普段は主役でヒーローなので、どんなに欠点があっても、ホームズは決めるときは決めます。
しかし、今回はスピンオフなので、ホームズのマイナス面により踏み込んでいます。
時代はホームズが探偵として活躍していた頃から20年近く経った後のお話。
かつて、輝いていたホームズはどこへやら、阿片中毒でボロボロに。
ホームズファンだど、この設定だけで拒否反応が起きるかもしれません。
でも、原作には(当時は合法だった)阿片を吸う姿も描かれているので、その後のホームズはひょっとしたら、こうなっていたかもと説得力がありました。
同じ部屋に男2人が同居してるので、BL的要素があるのは否めません。
それでも既存作品ではほのめかし程度でした。
ところが、今作はワトソンががっちりホームズにぞっこんという設定です。
スピンオフであるが故に、美化することなくホームズ・ワトソンのキャクターにするどく迫っています。
気になった点
世界観的には、ロバート・ダウニー・Jr版のホームズの第1作に近いと思います。
秘密結社が登場し、死後の復活を行う魔術を行う敵が登場します。
最後にはそのトリックをホームズが見破るという展開。
でも「 ベイカー~ 」は正真正銘のオカルトです。
原作者コナン・ドイルは、晩年心霊主義に傾倒したので、オカルトとは意外と近いのです。
見どころ
ドラマは事件を主軸にしながらも、「 ベイカー街探偵団 」の少年少女(実際にはそんなに若く見えないけど……)の青春物語が展開していきます。
主人公ビーと王国の王子レオポルドとの、最下層の市民と王族の身分違いの恋の行方が見物です。
考察レビュー
舞台は原作のホームズと同じ19世紀末か、20世紀初頭のロンドン。
にも関わらず、ワトソンは黒人、主人公ビーはアジア系。
数十年前ならありえないキャスティングですね。
ビーに至っては、父母も双子の妹も白人なのに、なぜかアジア人。
これは、なにかの伏線なのか?
人種差別をなくすために、幅広い人種からキャスティングされているのか?
謎のままでした。
生粋の東洋人だと思われていたブルース・リーですが、実は白人の血も入っていることが判明しました。
鎖国だった日本と違い、世界各国をいろんな人種の人が行き来していたようです。
となると、ロンドンに東洋人や黒人がいてもおかしくないのかなと思いました。
「 ベイカー街探偵団 」は、ホームズファンよりむしろ、事前知識がない人の方が楽しめそうです。
ホームズ作品を1本も見てない人は、このドラマを見てからホームズ作品に挑戦することをお勧めします。