「 劇場 」考察レビュー、原作は芥川賞作家の又吉直樹
こんにちは、Johnです。
映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@流理英)さんからの投稿レビューです。
お笑い芸人と芥川賞作家の二足のわらじを履く又吉直樹 原作の映画。
僕は以前に原作を1度読みましたが、今作を見る前にもう1度原作を読み返しました。
「 劇場 」というタイトルから推測できると思いますが、今作は演劇がベースとなっており、また恋愛小説でもあります。
その原作を映画化した監督は「 世界の中心で、愛をさけぶ 」三島由紀夫原作「 春の雪 」を担当した行定勲監督。
果たして、映画「 劇場 」はどのような作品なのでしょうか?
画像の引用元:公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
劇場
公開日
2020年7月17日
上映時間
136分
キャスト
- 行定勲(監督)
- 山崎賢人
- 松岡茉優
- 寛一郎
- 伊藤沙莉
- 上川周作
- 大友律
- 井口理
- 三浦誠己
- 浅香航大
予告編
公式サイト
感想レビュー
好きだった点
青森県出身の沙希(ヒロイン)、永田(主人公)のキャスティングが良かったです。
他の俳優陣の演技も自然で、見ていて違和感を覚えることはありませんでした。
東京小劇場の雰囲気も表現されていて好きなポイントの1つ。
僕も大学時代、演劇部に所属していたことがあったので、細かい部分の演出が上手くできていて、懐かしく感じました。
僕は東京ではなく、京都でしたが。
映画に出てくる劇団名も、「 東京はこれが当たり前なのか 」と思ってしまいました。
嫌いだった点
永田(主人公)の言葉が関西弁ではなかった点。
ときどき、おかしな方言を使っていて違和感を覚えました。
見どころ
ラストシーンが最高。
寺山修司監督・脚本による映画「 田園に死す 」(1974)のような演出が、劇中ラストで採用されており、非常に完成された作品です。
原作の雰囲気も壊されておらず、小説を読み面白いと思った人は、今作を楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
又吉直樹 原作のデビュー作「 火花 」もありますが、それよりも今作の方が好きでした。
主人公がダメな男である点、ヒロインが優しいという設定がはよくありがちな話。
2人の恋愛が上手くいって欲しいなと思いました。
今作がハッピーエンドかバッドエンドなのか?
それともどちらでもないのか。
それは、見る人によって違うと思いますが、そういうエンディングになっているのも行定勲監督の上手さだと思います。
よく、原作がある映画で、どちらを先に「 読む 」「 見る」かが気になるところでしょう。
今作はどちらが先でも十分に楽しめます。