「 フォード vs フェラーリ 」考察レビュー、車に興味ない人でも楽しめる作品

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映画ライフ楽しんでますか?

今回は、ペンネーム(まゆみ)さんからの投稿記事です。

アカデミー賞にもノミネートした今作品。

正直、観る前は「 車のこと全く詳しくないし、レースにも疎いし」と渋っていたのですが、そんな心配ご無用でした!

冒頭の、車高で展開されるレースの模様で最高にワクワクしました。

車に詳しくない女性でも存分に楽しめる作品です。

画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)

目次

フォード vs フェラーリ

©︎フォード vs フェラーリ

公開日

2020110

上映時間

153

キャスト

  • ジェームズ・マンゴールド(監督)
  • マット・デイモン
  • クリスチャン・ベール
  • カトリーナ・バルフ

予告編

公式サイト

フォード vs フェラーリ

感想レビュー

©︎フォード vs フェラーリ

好きだった点

レースシーンを主軸にしつつ、友情ストーリーや企業との対立、家族との関係性など、様々な要素を綺麗にまとめているところです。

さらに、演技は言うまでもないですが、時代を意識した音楽やカメラワークがすごくいいんです。

特に、レースシーンのカメラワークはレースカー特有の低い視点から展開し、運転席から見える景色にこだわっているのが伝わります。

もう、冒頭の靄がかかった視界から引き込まれます。

嫌いだった点

実際の「 vsフェラーリ 」のレースシーンに入るまでが少し長いなという点。

また、企業側の立場へのフォローがなくて完全に悪役と化していた点です。

ビジネスとして成功させなくてはいけないという、企業側の苦しい立場への理解を促すシーンがあっても良いのではないかなと感じました。

印象に残ったシーン

ラストのレースシーンで、フェラーリとの限界を極めた競り合いに勝った後、ミラーで後方の仲間を確認するシーンです。

ケンは独走状態で優勝は確実で周りの人たちも「 ケンはこのまま優勝するだろう 」と考えたはずです。

しかし、フォード側の「 一緒にゴールしてほしい 」という無茶なお願いを聞き入れるわけです。

一緒にゴールするため、ミラーで後方を確認するケン。

今までは、ミラーを確認するのは後続のライバル車を確認する時でした。

この対比を使って、ケンの心境の変化を暗に示しているのです。

考察

ただ熱いだけじゃない、作品としての魅力。

この作品が「 熱量のすごい 」作品であるのは間違いないのですが、ただ熱量があるだけではないのが魅力なんです。

この作品のうまいところは「 対比 」にあると思っています。

まず一つは前述した、ミラーを確認するシーン。

そして、もう一つ象徴的な対比のシーンを挙げるとしたら「 ケンが炎に包まれるシーン 」です。

最初にケンが炎に包まれるシーンでは、想像もしていなかったレースカーの恐怖に息子は呆然とします。

この出来事が、息子のレースへの考えが変わる転機となります。

今までは「 カッコいい世界 」だったものが、命を危険に晒しながら戦う世界へと変わるのです。

この変化が見て取れるからこそ、最後の炎に包まれるシーンが更に印象的になるのです。

その瞬間に至るまでに、ケンに長台詞を言わせたり、帽子をアップで写したりと

そのシーンが何を意味するのかが分かりやすく提示されているというのもあるのですが、何よりも息子が炎に覆われた車に駆け寄らなかったという対比が何よりも印象的でした。

最初に炎に包まれたシーンでは「 予想だにしない事態 」に呆然とした一方で、最後のシーンでは「 いつか来てしまう瞬間 」に覚悟はしていたとも取れる行動をします。

この対比をスッと入れ込めるというのがうまいなと思います。

これ以外にも、家から車を眺めるシーンなど、似たようなシーンを別の意味合いで再度登場させるといううまさがあります。

鑑賞1回目は、その世界観にどっぷりつかり、2回目からはそのうまさに注目して観るというのもアリかもしれません!

まとめ

©︎フォード vs フェラーリ

レースシーンの迫力だけではない、細かいところや演出にもこだわった作品で、男性だけでなく女性にも必ず何かが刺さるシーンが盛りだくさんでした!

何回観ても感動して泣いちゃいそうです(笑)

8年間、ペーパードライバーの僕でも楽しめた作品でした、はい。

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