映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@nakidsworks)からの投稿レビューです。
スポーツカー、レーシングに興味ない人も巻き込んで楽しめます。
ストーリーにはそこまで踏み込まず俯瞰してどんな物語か?
これは意外にも万人向けの物語なのだということを伝えます。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
フォードvsフェラーリ

公開日
2020年1月10日
上映時間
152分
キャスト
- ジェームズ・マンゴールド(監督)
- マット・デイモン
- クリスチャン・ベール
- カトリーナ・バルフ
予告編
公式サイト
感想レビュー

どんな映画だったのか
GT40を生んだ、おとこたちの挽歌
好きだった点
終始エキサイト!
ただのカーレース映画じゃない。
これはドラマだ。
男たちのパッションと信念をかけた血湧き肉躍る熱い熱い戦い。
嫌いだった点
唯一、あげるとすれば、
マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーの、挫折と再起の道のり、元レーサーから車を販売する側の人間になった心情、洞察が少し足りない気がする。
カー・デザイナーというが、劇中を見る限りは自動車販売店のオーナーにしか見えない。
そして、主人公ケン・マイルズの最期。
あまりにあっけなさすぎて拍子抜けした。
もっと精緻に描いてほしかった。
見どころ
絶対王者フェラーリ族に牙をむく、レーシング界では新鋭のフォード。
チカラの差が逆転するモータースポーツ、ル・マン24の世界でしのぎを削る両者の火花散るバトル。
それを核に、まるで生き写しの(笑)
クリスチャン・ベイル演じる暴れ馬なケン・マイルズが魅せる生粋のレーサー魂。
それを影で支える、マット・デイモン演じる、これまた骨太なキャロル・シェルビーの男の友情。
考察
妻と子以外の誰にも心を打ち解けない、明かさない、頑固一徹なケン・マイルズ。
何度かすりよってきてくれるキャロル・シェルビーにもなかなか打ち解けない。
が、しかし。
フォードがモータースポーツに参入する発表となる式場への、キャロル・シェルビーの無鉄砲で派手な登場の仕方。
上層部への働きかけや、反発。
ケン・マイルズはオレのレーサーだ、と死守する姿勢。
そういった言動をそばで見て、頑ななケン・マイルズの心に変化が出てくる。
レーサーとしての情熱も、チームへの忠誠に等しいマイルドさ、敵であるエンツォ・フェラーリにも垣間見せる敬意。
すべてが美しい。
まとめ

タイトル、スーパーカー、モータースポーツ、といった見出しに敬遠する人へ。
男臭く感じるだろうが、遠ざけてはいけない。
それはない。
終始エキサイティングに躍動感が襲ってくる。そして、観終わったあとの開放感、これはなかなかない。
年始め、これを観ないのは損します。映画人生において。
スーパースポーツ、レーシングに興味ない人も、女性も、観た方がいい。
間違いなく熱狂の渦に飲み込まれる。