文・ライター:@小松糸
冴えない学校生活を送るパティが偶然出会ったのは、不審な男を家に匿うが、その正体は彼女が大ファンのパンクロックバンドの覆面ボーカルだった。
ディナー・イン・アメリカ
公開日
2021年9月24日
原題
Dinner in America
上映時間
106分
キャスト
- アダム・レーマイヤー(監督)
- エミリー・スケッグズ
- カイル・ガルナー
- グリフィン・グラック
予告編
公式サイト
感想レビュー
アメリカのぶっ飛び映画、最高だった。
めちゃくちゃパンクでちょっと下品。
でも王道ラブコメのような要素もあり、少し困惑する人も多いだろう。
音楽映画だと思って見る人も多い気もするが、実際は違う。
主演2人がとにかくキュートで、でもやることは派手だし馬鹿げてる。
そんな2人のことを、観賞後にはどうしようもなく好きになっているだろう。
BGMがとにかくカッコいい。
サントラの購入も考えるほど、映画とマッチしていてとてもよかった。
パンクロックのライブシーンは、体を動かしたくなるほどアツい。
ずっと自然に口角が上がっていた。
「 パーティで女の子に話しかけるには 」に通じることもあるが、ちょっと汚くてでもアツい。
そんなパンク映画が個人的に凄く好きだ。
地味で根暗なパティが、サイモンに出会い、どんどん明るくなっていく。
2人は似てないけれど、とてもお似合いのカップルだと思った。
車の中のシーンが好きだ。
何回もあるが、その度に2人の距離が縮まるのがよく分かる。
パティが歌うシーンは泣きそうになった。
彼女の心の内を素直に表現する歌詞と、サイモンが愛おしそうにパティを見つめる眼差しがとても温かく、良い時間がそこには流れていた。
パンクとは「 生き方 」「 信じるもの 」それぞれいろんなものを「 パンク 」というものに重ねる。
それが「 人生 」になる。
パンクロックを愛するファンにとって、たまらないメッセージ性を秘めた作品であることは間違いない。
その一瞬の音に秘めた情熱に心が震えた。
まとめ
もしかしたら今年の個人的ベストに入るかも?
と思うほど、刺激的で好きな作品だった。
コロナによる映画館の規制も少しづつ緩和されてきている今、刺激を求めている人、パンクが好きな人など、多く人に見てもらいたい作品だ。