
Netflixでの公開から瞬く間にランキング上位に食い込んだ今作。
主演は「 Ray レイ 」「 コラテラル 」「 スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 」などでもおなじみのジェイミー・フォックス。
ほぼ見た目ゾンビのバンパイアが「 エクソシスト 」さながらの奇抜な柔軟性を発揮したりするので、グロが苦手な方は注意する必要がある。
アクションコメディと銘打つアメリカ映画らしく、気楽に楽しめる作品になっている。
画像の引用元:IMdb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
デイ・シフト


公開日
2022年8月12日
原題
Day Shift
上映時間
113分
キャスト
- J・J・ペリー(監督)
- ジェイミー・フォックス
- デイヴ・フランコ
- カーラ・ソウザ
- ミーガン・グッド
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
考察レビュー


今作は、全体的に〝お約束〟をなぞってなんとなく物語が進行する。
展開は登場人物の表面的なキャラクター性に頼り切りなので「 ご都合 」っぽく感じられるし、人物像も深く掘り下げられていくわけではない。
ほかにもバンパイア用の日焼け止めがストーリーとは無関係に開発されていたり、バドに近づく隣人のバンパイアは中途半端に1度絡んだだけだったり、余分な設定やその粗が実に多い。
だが今作の魅力はそこにはないと目を瞑ろう。
戦いこそが今作の全てなのである。
次々と襲い掛かってくるバンパイアをショットガンで吹き飛ばし、銀製のナイフで首を落とし、死体から抜いた牙を金に換える…。
冒頭の掴み抜群な戦闘シーンに始まり、アクションの分量が猛烈に多い。
バンパイアはゾンビに似た風貌でグロ耐性に自信がない人は注意がいるが、ド派手なアクションの連続は観ていて爽快だった。
特に〝群れ〟との戦闘やクライマックスは「 バイオハザード 」のようなゲームを彷彿とさせるスリル感がある。
途中で共闘する同業者ナザリアン兄弟の阿吽の呼吸コンビネーション、マズルフラッシュで暗闇から浮かび上がる戦闘の演出等は、筆者にも深々と刺さった。
監視としてバドに同行する組合の内勤職員(セス)との掛け合いは、バディものとして十分楽しめるし、かつてタッグを組んでいたらしい上級ハンターのビッグ・Jがガトリングを担いで現れるシーンも熱い。
「 成功率は100% 」のトラップも、目新しさはないが使いどころが上手いのでかっこよかった。
ハリウッド的なド派手なアクションが好きならば、観ておいて損はないだろう。
まとめ


ネットフリックス映画はサブスクをメインのプラットホームにしていることもあって、単純で分かりやすい展開の話が多い。
今作もその例に漏れずそういう面での物足りなさは否めないが、ジェットコースターに乗るような気分で、爽快なアクションを楽しんでほしい。