映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@テオ)さんからの投稿レビューとなります。
Netflixにとんでもないエクソシスト作品がやってきました!
刑務所から出所した神父に依頼された「 悪魔祓い」
悪魔は存在するのか?
この神父は頭がオカシイのでは?
何を信じていいか分からないまま、後半からトンデモ展開になる「 デイ・オブ・ザ・ロード 」をご紹介します。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
デイ・オブ・ザ・ロード

公開日
2020年10月30日
原題
THE DAY OF THE LOAD
上映時間
93分
キャスト
- サンティアゴ・アルバラード(監督)
- ジュリ・ファブレガス
- ヒメナ・ロモ
- ヘクター・イリャネス
予告編
なし
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
今作は「 エクソシスト 」(1973年)に見られるような、癖が強烈な悪魔祓い作品の1つであります。
神父メネンデス(主人公)が過去に何かをやらかし、服役していた設定です。
出所して日常生活を過ごしながらも、彼はトラウマを抱え酒に溺れる日々。
もうこの時点で、主人公を信用していいのか怪しくなりますね。
やがて、彼の下に知人がやってきて、悪魔つきと思われる娘ラケルに「 悪魔祓い」 を依頼。
家に招き入れ共同生活をしながら、彼女が本当に悪魔つきか見極めることに。
ここで「 もしかしてメネンデスの頭おかしいのでは?」と、観客に思わせ続ける演出の数々。
壁の穴から覗く目、トイレ前で待ち構える彼女の踊りに興奮している素振りなど、思わず変質者と思ってしまいます。
すると、突然彼は彼女を気絶させて拘束し、彼女の父親を呼び悪魔祓いを始めます。
ここでビックリなのが、今作での悪魔祓いの方法が「 暴力 」 なんですよ。
感電させるシーンから始まり、メリケンサックをつけて殴って爪はがす、レンチを叩きつける。
ハッキリ言って、観客も父親もドン引きですし、主人公は頭おかしいだろ!となります。
過去に彼が警察に捕まっていた理由は、悪魔祓いと称して暴力的な欲求を満たしていただけでは?
と思わずにはいられません。
本当に悪魔が存在して、ここから悪魔との肉弾戦に。
この二転三転する展開が楽しいエクソシスト映画です。
嫌いだった点
暴力で悪魔祓いをする発想が非常に面白いですが、殴られ続ける女性を見続けるのは精神的にキツいかったですね。
ラケルを演じる女優の暴力に耐えきれず、泣き喚く演技がお見事でした。
結果的に悪魔祓いが成功するとはいえ、見る人によっては相当不快な展開なのでは?
見どころ
全体的に何を信じていいのか分からない、常に観客の心がグラグラするような作り。
悪魔祓いシーンでは不気味な笑みを浮かべているメネンデスも、部屋から出た途端に苦悶の表情を浮かべます。
彼の真意は何なのか?
メネンデスの表情に着目しているだけでも面白いです。
考察レビュー
序盤から主人公は誰かと固定電話で連絡を取り合っています。
誰なのだろうと思うと、ラストでその電話の電話線が切れていたと判明。
彼は神と電話していたのか?
過去に死なせてしまった少年だったのか?
それとも電話自体が彼の妄想なのか?
明確な答えは出ません。
「 暴力」 でしか悪魔を祓えない彼の能力は、社会からは理解されません。
誰かを愛し人として幸せな人生を送れたずなのに、彼は「 神父 」として孤独な闘いを続けます。
それは少年への贖罪なのか?
神への信仰心からなのか?
メネンデスの心中はどこまでも分かりませんし、ラケルを救えたことが彼自体にとっての救いとなったのです。
まとめ

エクソシスト映画を地味と思っている人に見てほしい。
倫理的にアウトなシーンはあるけれど、暴力神父メネンデスの暴れっぷりは一見の価値があります。