映画ライフ楽しんでますか?
今回は、ペンネーム(@Yoko)さんからの投稿レビューです。
公開前からポスターで物議を醸した作品「 キューティーズ! 」
11歳の少女たちが踊るセクシーなダンスは、見ていて良い気はしません。
配信後もやはり内容的に不快感を抱いた人たちも多いようです。
画像の引用元:IMDb公式サイトより
(アイキャッチ画像含む)
キューティーズ!

公開日
2020年9月9日
原題
Cuties
上映時間
96分
キャスト
- マイナム・ドゥクレ(監督)
- ファティア・ユスフ
- メディナ・エル・エディ=アズーニ
- エステル・ゴウル
- イラーナ・カミ=グルソラス
予告編
公式サイト
作品評価
- 映像
- 脚本
- キャスト
- 音楽
- リピート度
- グロ度
- 総合評価
感想レビュー

好きだった点
これが今時の11歳なのかと思わずビックリするシーンの連続です。
どこまでが現実の11歳の少女たちの姿が分かりませんが、SNSを普通に使う彼女たちを見ていると、現実に近いものだろうと思います。
思わず日本の子どもたちはどうなんだろう?
と考えてしまいましたが、似たり寄ったりなのかもしれません。
配信前から色々な意味で話題となっている今作ですが、監督の言いたいこと、伝えたいことがストレートに伝わってきます。
子どもたちが簡単にSNSや動画などを見ることができる現在。
彼らはどんどん頭の中だけ大人びてしまいます。
体や心はまだまだ子どもなのに、目にする情報に取り憑かれてしまうのです。
そんな子どもたちが取り憑かれてしまった女性のセクシーダンス。
子どもたちは意味も分からず、そのダンスを真似してしまうのです。
女性の性を武器にするメディア。
そして子どもたちへの影響。
さらに大人と子どものスレ違い。
など現代の家族が抱える問題をストレートに描いた作品になっています。
残念だった点
世間で物議を醸しているのが11歳の少女たちが踊るセクシーダンス。
これはさすがに見ていて、辛くなってしまいました。
監督のやりたいことは理解できるけれど、11歳の女の子たちにここまで際どいダンスをさせるのかと感じました。
見どころ
イスラム教という厳しい宗教の中で縛られて生きている11歳の女の子。
宗教的にも男性の方が優位な立場です。
さらに、一夫多妻制で父親が新しい奥さんを迎えます。
11歳という多感な時期に色々なものに縛られて生きている少女にとって、自由に踊る同世代の仲間は輝いて見えたはずです。
そんな女性にとって厳しい規律のある世界と、外の自由な世界を対比ながら描いているので、少女の揺れ動く気持ちをリアルに感じ取ることができます。
そして外に飛び出した少女。
しかし、そこにはすごく危険なことが待っていたのです。
葛藤し続ける彼女が最後に見せる子どもらしい笑顔。
その顔が救いでした。
考察・疑問点
今作は、フランスのサンダース映画祭で監督賞を受賞。
それをNetflixが買い付け配信されることになったのですが、Netflixが予告として作ったポスターはサンダース映画祭の時よりも過激になっていました。
そのためクレームが殺到しポスターを訂正することになりました。
そんな経緯のあった今作ですが、内容はポスターよりも過激なものとなっていました。
11歳の少女たちが露出の激しい衣装を着て踊る過激なダンス。
これを見て多くの人が抗議しています。
ここまでやらなくてもと思ってしまいますが、その過激さは彼女たちが動画で目にしたものです。
そんな環境を監督は視聴者に投げかけているのです。
まとめ

問題作品「 キューティーズ!」
この映画自体に抗議する気持ちも分かりますが、それと同時に抗議しなくてはいけない環境は多くあります。
子どもをどのように守るのか?
今、私たちが直面している深刻な問題です。